研究実績の概要 |
研究計画に沿って、高緯度地域に置かれた中性子モニタおよび宇宙空間の陽子線モニタリングデータを5分間隔で自動取得し、そのデータを任意のWindowsPC上に保存するプログラムを作成した。開発用のプログラム言語にはC#を用いた。 中性子モニタのデータについては、欧州連合の支援の下で運営・管理されている中性子モニタデータベース(NMDB)(http://www.nmdb.eu/ )のうちBartol Reearch Instituteが運用管理している極域モニタ(Newark, McMurdo, Thule, Inuvik, South Pole の5か所)の5分毎の中性子カウント値を選定、これらの過去24時間分のデータをリアルタイムに保存し、それをオンライン上で共有できるようにするプログラムを作成した。 宇宙空間の陽子線データについては、米国海洋大気庁(NOAA)が運用しているGOES衛星で得られた陽子線モニタデータベース(http://services.swpc.noaa.gov/text/ )のうちGOES-13 (primary, Location W075) およびGOES-15 (secondary, Location W135) で得られる5分毎の陽子フラックスデータとした。加えて、取得したリアルタイムデータを用いて、経験則を基に太陽地球圏内の任意のポイント(緯度・経度・高度)における宇宙線線量率を5分おきに自動計算・出力するための暫定版プログラムを作成した。 いずれのプログラムも数週間にわたる長期連続使用でトラブルなく動作することを確認した。
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