研究領域 | オートファジーの集学的研究:分子基盤から疾患まで |
研究課題/領域番号 |
16H01211
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
株田 智弘 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第四部, 室長 (70535765)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | オートファジー / 細胞内分解 / RNA分解 / RNautophagy / DNautophagy / DNA分解 / 蛋白質分解 |
研究実績の概要 |
これまでに我々は新たな細胞内分解システムを見いだし、RNautophagy/DNautophagy (RDA)と名付けた。RDAにおいては、RNA/DNAがATP依存的に直接リソソームに取り込まれ、内部で分解される。また昨年度、リソソーム膜におけるRNAトランスポーター候補分子として、SIDT2を同定し論文報告した (Aizawa et al. Autophagy. 2016)。SIDT2は、RNAトランスポーターとして報告されているC. elegans SID-1のオルソログの1つである。今回我々はRDAのメカニズムについて研究を展開し、SIDT2がリソソームによるDNA取り込みも仲介することを見いだし報告した (Aizawa et al. Autophagy. 2017)。環状DNAと比較し、同配列の直鎖状DNAの方がリソソームに取り込まれにくいことも明らかになった。以上のように、RDAにおけるキー分子を見つけることができた。また、オートファジー関連分子の別の機能として、SIDT2の一部は細胞膜にも存在し、細胞外から細胞内への核酸取り込みgynmnosisを仲介することも見いだした (Takahashi et al. RNA Biol. 印刷中)。この結果は、SID-1が双方向性のRNAトランスポーターとして機能するという報告と一致しており、またSIDT2がトランスポーターであるという仮説を支持している。さらに、リソソームによる蛋白質の直接取り込み・分解経路についてもメカニズム解明研究を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の予定に加え、オートファジー関連分子のそれ以外の機能も見いだすことが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
RNautophagyとDNautophagyにおけるキー分子SIDT2を中心に、さらにRDAメカニズムの解明研究をすすめる。また、蛋白質の取り込み・分解経路のメカニズムについても研究を推進する。
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