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2016 年度 実績報告書

てんかん病態における脳血管-アストロサイト機能連関

公募研究

研究領域グリアアセンブリによる脳機能発現の制御と病態
研究課題/領域番号 16H01326
研究機関東北大学

研究代表者

立川 正憲  東北大学, 薬学研究科, 准教授 (00401810)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード脳血管-グリア連関 / 定量プロテオミクス / 血液脳関門
研究実績の概要

てんかん病態において、病態の進行に伴う薬物治療抵抗性の獲得要因の一つは、血液脳関門Blood-brain barrier (BBB)の機能変動であるとの説が提唱されている。この学説は、神経活動とBBB輸送機能との機能的連関を示唆している。その中で、アストロサイトは、解剖学的に脳血管に接しており、BBBの機能を制御していることが明らかにされてきた。しかし、てんかん病態におけるBBBの機能変化に対して、アストロサイトが果たす役割は不明である。そこで本研究では、標的絶対定量プロテオミクス(Quantitative Targeted Absolute Proteomics, QTAP)と網羅的定量プロテオミクス(SWATH法)を用いて、神経活動-BBB機能連関におけるアストロサイトの役割を分子的に解明することを目的とした。てんかんモデルの脳組織から脳血管(glio-vascular unit)を高純度で単離する手法を確立し、トランスポーター/チャネルの量的発現変化を、標的絶対定量プロテオミクスを用いて明らかにした。さらに、高感度高分解能の質量分析装置による網羅的定量プロテオミクスを用いて、血管-アストロサイトの動的調節機構を解明するために、チャネルのリン酸化/非リン酸化タンパク質の変動を一斉定量する系を確立した。今後は、てんかん病態においてタンパク質の質的量的変化が、glio-vascular unitにおける動的調節機構を担っていることを実証する計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定通り、定量プロテオミクスの手法を用いて、てんかんモデルにおける脳血管-グリアの変動タンパク質の同定を行うことができた。

今後の研究の推進方策

網羅的定量プロテオミクスを用いて同定したタンパク質について、分子生物学的な手法と速度論的手法を組み合わせて、脳血管-グリアの機能的関与について解析を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [学会発表] 定量プロテオミクス解析から見えてきた血液脳関門輸送機能の可塑的変化2016

    • 著者名/発表者名
      立川正憲
    • 学会等名
      第3回 新学術領域研究「グリアアセンブリ」若手の会
    • 発表場所
      蔵王アストリアホテル(山形県山形市)
    • 年月日
      2016-07-14
    • 招待講演
  • [学会発表] Application of Advanced Quantitative Proteomics to the human blood-brain barrier research.2016

    • 著者名/発表者名
      Tachikawa M.
    • 学会等名
      Japanese-German YoungGlia collaborative meeting for mutual research exchange
    • 発表場所
      Center for Integrative Physiology and Molecular Medicine, University of Saarland (Homburg, Germany)
    • 年月日
      2016-05-29
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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