• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

1分子スクリーニング装置から得られるビッグデータのスパース化

公募研究

研究領域スパースモデリングの深化と高次元データ駆動科学の創成
研究課題/領域番号 16H01559
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

安井 真人  国立研究開発法人理化学研究所, 生命システム研究センター, 特別研究員 (60732948)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード超解像 / 顕微鏡 / 自動化
研究実績の概要

本年度の研究により、超解像イメージングPALMの高速化と自動化に成功した。超解像イメージングの高速化においては、昨年度開発したスパースモデリングによるデコンボリューションのアルゴリズムの見直しと並列化することにより、1画像あたり数十秒かかっていた処理を数百ミリ秒まで高速化することに成功した。速度はCPUの数に比例するので、必要ならばCPUを増やすことでさらなる高速化を実現できる。この手法により、分子密度が密な画像であっても高速に解析ができるようになった。また、超解像イメージングの撮影をリアルタイム制御することでの高速化も行なった。通常は変換光を一定にして、超解像イメージングを行う。しかし、変換光の光強度を一定にしておくと、時間と共に観察される分子密度が低下し、データ取得効率が低下する。そこで、変換光の光強度を制御し、常に観察される分子密度が一定になるようにした。これにより、これまで数十分かかっていた作業を数十秒へ高速化することができた。上記の技術と昨年度までに開発してきた自動イメージング技術とを組み合わせて、自動で超解像イメージングPALMを行い解析することに成功した。応用として、CHO細胞に発現しているEGFR-mkikGRの細胞膜での密度を自動計測した。その結果、EGFを加えるとEGFRのクラスター化が促進され、そのEC50が約6nM付近であることがわかった。この結果は、別の計測での結果と一致しているので、我々の手法が正しく機能していることがわかる。さらに、発現量とクラスター化との関係を見ていくと、EGFがない状態でもEGFRはクラスターを形成しており、クラスターの度合いはEGFRの発現量に対し増加関数であることがわかった。本技術は今後、細胞内分子の配置を容易に解析できるツールになると期待される。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] Modeling and measurement of curing properties of photocurable polymer containing magnetic particles and microcapsules2017

    • 著者名/発表者名
      Masato Yasui, Koji Ikuta
    • 雑誌名

      Microsystems & Nanoengineering

      巻: 3 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1038/micronano.2017.35

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [産業財産権] オートフォーカス装置ならびにそれを備える光学装置および顕微鏡2018

    • 発明者名
      安井真人、廣島通夫、上田昌宏
    • 権利者名
      独立行政法人理化学研究所
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2018-024408
  • [産業財産権] 1分子動態を指標としたGPCRの活性推定手法2017

    • 発明者名
      柳川正隆、佐甲靖志、廣島通夫、安井真人、上田昌宏、冨樫祐一
    • 権利者名
      柳川正隆、佐甲靖志、廣島通夫、安井真人、上田昌宏、冨樫祐一
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2017-084803

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi