公募研究
本研究での目的は非侵襲的神経修飾法による発振現象可変を晨鶏基盤とした革新的神経修飾法の開発である。具体的には患者固有の発振振動数を同定し、申請者が開発した強力な神経修飾法Quadripulse stimulation (QPS)の刺激パラメータへオンラインフィードバックを行いQPSのテーラーメイド化を行うことを目的としている。本年度は、その前段階としてQPSのばらつきについて検討し年齢が上がると反応率がさがること(Hanajima et al., 2017)、およびそもそもQPSのばらつきが少ないことを報告した(Nakamura et al., 2016).予備的検討として被験者固有の発振振動数(基礎律動)を脳波にて同定し、それぞれの固有基礎律動に基づいて、QPSのパラメーターを可変させ神経可塑性について検討した。固有振動数にもとづくQPSのほうが、従来のQPSよりもより効果的に神経可塑性が誘導できることと仮定した。さらに固有振動数の2倍、3倍、4倍といった刺激頻度数についても検討して結果としては従来のQPSでも固有振動数に基づくQPSいずれにおいても、神経可塑性は効果的に誘導される、といった結果であった。QPSはそもそも神経可塑性のばらつきが他のプロトコールに比べて少ないため、固有振動数による影響が少なかったと考察した。今後については、まずQPS以外の方法において固有振動数をテーラーメイド化することにより効果のばらつきが少なくなるか検討するとともに、固有振動数のゆらぎを加味したオンラインフィードパックシステムを確立し神経可塑性について検討する。さらに大脳基底核疾患の代表であるパーキンソン病などの患者においても固有振動数に基づいた神経修飾法による可塑性を検討することとする。
2: おおむね順調に進展している
概ね予定したとおり研究は進捗している。
まず当初予定した通りQPS以外の方法において固有振動数をテーラーメイド化することにより効果のばらつきが少なくなるか検討するとともに、固有振動数のゆらぎを加味したオンラインフィードパックシステムを確立し神経可塑性について検討する。さらに大脳基底核疾患の代表であるパーキンソン病などの患者においても固有振動数に基づいた神経修飾法による可塑性を検討することとする。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
Exp Brain Res
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1007/s00221-017-4953-0.
Brain Stimulation
10.1016/j.brs.2016.12.001
巻: 9 ページ: 859,866
10.1016/j.brs.2016.01.008