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2018 年度 実績報告書

構造化励起光照明と圧縮センシングを用いる蛍光トモグラフィーの高速化

公募研究

研究領域医用画像に基づく計算解剖学の多元化と高度知能化診断・治療への展開
研究課題/領域番号 17H05283
研究機関東京大学

研究代表者

佐久間 一郎  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50178597)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード生体光計測 / 蛍光計測 / 圧縮センシング / 構造化照明
研究実績の概要

蛍光画像計測は光計測であることから生体組織による光散乱のため組織深部の情報の取得に限界がある。組織深部の3次元的蛍光色素分布情報を得ることができる拡散蛍光トモグラフィーは、生体組織の光散乱効果により蛍光励起光源の照射点近傍から得られる蛍光情報は組織の比較的浅い部分の情報を含み、照射点遠位から得られる蛍光情報は組織の深い部分の情報を含むという原理を活用し、組織内の光伝播の逆問題として解く手法である。しかしその測定速度に限界が存在する。膜電位・細胞内Ca2+イオン動態など動的な現象を計測するためには測定周期(時間分解能)を10msec以下にすることが求められている。
本研究では近年画像再構成等に応用されている圧縮センシング技術を融合した3次元拡散トモグラフィーの高速化手法を開発し、心筋組織内の電気的興奮伝播現象の高速3次元可視化を行うことを目的とした。具体的にはDMD(Digital Micro Mirror)を用いた高速励起光変調システムを有する蛍光計測の系の製作と観測信号の圧縮センシングによる3次元蛍光色素分布の再構成手法の開発を行い、その基本的機能と限界をシミュレーションと実験により検討した。
シミュレーションモデルを用いて、時間軸方向の情報を位相で表現することでCLOT再構成の際に生じていたノイズによる影響を低減でき,フィラメントを深さ2.5mmまでを距離誤差0.625mm以内で推定できることを示した.またランダムパターン照射によるCLOT計測システムの構築を行い,静的な蛍光ファントムに対する再構成を試み、十分な時間分解能での計測が可能であることを示し、CLOT再構成の実現可能性を確認した。しかし実際の生体試料での計測では十分な性能を得ることができなかった。生体組織の散乱係数・吸収係数等の光学定数の適切な設定が重要であることが示され、課題が明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Compressed Laminar Optical Tomographyを可能とする光学計測システムの開発2018

    • 著者名/発表者名
      小林俊輝、富井直輝、山崎正敏、柴田仁太郎、佐久間一郎
    • 学会等名
      生体医工学シンポジウム2018

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公開日: 2019-12-27  

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