• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

浅層反射法地震探査を用いた2014年神城断層地震時のネットでの変位量分布

公募研究

研究領域地殻ダイナミクス ー東北沖地震後の内陸変動の統一的理解ー
研究課題/領域番号 17H05315
研究機関岡山大学

研究代表者

松多 信尚  岡山大学, 教育学研究科, 教授 (40578697)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード糸魚川静岡構造線活断層系 / 神城断層 / 2014年神城断層地震 / 極浅層反射法地震探査 / 地表地震断層 / ネットスリップ / 活断層
研究実績の概要

活断層の地下の運動と地表の変位量を比較しその関係を明らかにすることは、変動地形から過去に発生した地震を予測するうえで重要となる。一般に地表地震断層の変位量は横ずれ量と縦ずれ量を計測することができるが、実のすべり量を知るためには断層の傾斜が必要となる。
そこで本研究では、2014 年 11 月 22 日に長野県北部白馬村を震源とした地震(Mw 6.2)いわゆる神城断層地震で出現した地震断層を横切る極浅層反射法地震探査によって地下数 10 メールにおける断層の形状を明らかにすることを試みた。
本探査は,2017 年11月3日から10日にかけて地表地震断層を横切る4測線(塩島測線・大出北測線・大出南測線・ウイング21測線)において実施した。いずれも北流する姫川の西側に位置する概ね東西方向の測線で,西側が相対的に低下している北北東―南南西走向の地表地震断層を横切っている。また、調査地域は姫川と東流する 2 本の姫川の支流(北部:松川,南部:大楢川)の河成段丘堆積物に覆われている。
震源にはGEOSYM社製の可搬型スィープ震源 Elvis Seismic VibratorをS波モードとして使用し、20~80 Hz の周波数帯で 10 秒間のスィープによりSH波を発震した。受振には96チャンネルのSHジオフォンを装備したランドストリーマーを使用した。発震点間隔は 1または2m,受振点間隔は50cmとした。探鉱器にはGeoMetrix社製のGEODEを使用し、サンプリング間隔を1msecとして観測を行った。
現在解析中であるため暫定的な結果であるが、大出測線の解析の結果,S 波速度を 0.3 km/s と仮定し NMO 補正後に CMP 重合を行ったところ,測線の西端から 50 m 付近の地表面から深度 50 m 付近まで東に傾斜する断層を追跡することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

機材の稼働率などが不明で、実際の探査に必要な時間に不安があったが、おおむね目標とした測線で探査を実施することができている。

今後の研究の推進方策

本年度も引き続き、昨年度にできなかった測線で探査を実施するとともに、今回変位がみられなかった地域でも断層形状を明らかにする予定である。ただし、未舗装の区間もあり、探査手法を再検討するあるが、ランドストリーマ方式から固定展開に変更するなどして対処する予定である。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi