公募研究
機能性酸化物の多彩な物性とイオン結合の高い結晶歪許容性を生かし、近年明らかになってきたStrain-gradient（傾斜歪）効果を生かした、flexoelectricityによる双極子とスピン結合による新規マルチフェロ物質の創成を目指した。さらに意図的に無秩序構造を導入する、“秩序－無秩序人工格子”による、双極子ゆらぎ誘起の新規誘電体創成もねらった。具体的にはスピンと双極子秩序が共存するガーネット型酸化鉄薄膜を対象として、エピタキシャル成長する基板との格子ミスマッチと薄膜厚さとの相関による傾斜格子歪導入により、空間反転対称性の破れの実現を目指し、具体的には、以下の研究を行った。・結合型マグノン（エレクトロマグノン）誘起とマルチフェロ物性の創発ガーネット型鉄酸化物を研究対象として、前年度までに磁性‐非磁性イオン相関によるクラスタースピングラスが150K近傍で発現することを確認できており、今年度はより高温での発現、室温での発現に向けた物質設計、結晶歪設計を行い、併せて実験的確認を目指した。・傾斜歪誘起双極子と傾角スピンおよびエレクトロマグノン誘起等方的空間群（立方晶系）を有するガーネットフェライトを対象として、極薄膜‐基板間格子不整合による傾斜格子歪導入により空間反転対称性の破れを目指した。フォノンソフト化：双極子強結合（強誘電性）の実現と、傾角スピンと中心対称の破れの相乗効果によるDzyaloshinsk-Moriya(DM)相関によりスピン・フォノン結合マグノン（エレクトロマグノン）誘起の実現を目指した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 1件、 査読あり 14件) 学会発表 (90件) (うち国際学会 31件、 招待講演 18件) 備考 (1件)
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