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2018 年度 実績報告書

mRNA制御因子としてのtRNAネオタクソノミ

公募研究

研究領域ノンコーディングRNAネオタクソノミ
研究課題/領域番号 17H05593
研究機関京都産業大学

研究代表者

三嶋 雄一郎  京都産業大学, 総合生命科学部, 准教授 (00557069)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードゼブラフィッシュ / コドン / tRNA / mRNA分解
研究実績の概要

本年度は、昨年度に確立したPACE法を応用し、コドンタグレポーターmRNAの翻訳をアンチセンスオリゴで特異的に阻害した場合に、コドンがmRNAの安定性に与える効果の差が消失するかどうかを検証した。その結果、確かにコドン効果は翻訳依存的であることが確認された。またコドン効果とtRNAの関係を詳細に検討するために、ゼブラフィッシュ初期胚のtRNA発現情報との比較を行った。その結果、mRNAを不安定化するコドンに対応するtRNAは、その発現量が有為に低いことが確認された。次にコドン効果とtRNA量の相関が持つ意義を実験的に検証するため、アスパラギンを加水分解してアスパラギン酸に変換する大腸菌の酵素AnsBをゼブラフィッシュ胚内で過剰発現し、アスパラギン酸の枯渇によってアミノアシル化されたAsn-tRNAレベルを人為的に低下させた。その結果、AnsB過剰発現状態ではアスパラギンに対応するAACコドンが、mRNAを不安定化するように変化することが明らかとなった。さらにチロシン、ヒスチジン、アスパラギン、アスパラギン酸のコドンを解読するtRNAのアンチコドン部位に導入される修飾塩基であるキューオシンを導入する修飾酵素Qtrt1のゼブラフィッシュ相同遺伝子をCRISPR-Cas9によって破壊した変異系統の作成を試み、フレームシフト変異を引き起こす系統を得ることができた。現在この変異体におけるコドン効果の解析を進めており、結果を踏まえて論文として発表する予定である。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] PAINTing translation2018

    • 著者名/発表者名
      Mishima Yuichiro
    • 雑誌名

      Nature Chemical Biology

      巻: 14 ページ: 832~833

    • DOI

      10.1038/s41589-018-0102-8

  • [学会発表] Codon-mediated mRNA decay in zebrafish embryos2018

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Mishima
    • 学会等名
      Japan-Australia joint RNA meeting 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] コドン依存的mRNA分解の分子機構2018

    • 著者名/発表者名
      三嶋 雄一郎
    • 学会等名
      第6回CCR4-NOT 研究会

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公開日: 2019-12-27  

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