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2018 年度 実績報告書

オリゴデンドロサイトの制御による神経科回路活動の精緻化

公募研究

研究領域スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御
研究課題/領域番号 17H05747
研究機関神戸大学

研究代表者

和氣 弘明  神戸大学, 医学研究科, 教授 (90455220)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードオリゴデンドロサイト / カルシウムイメージング
研究実績の概要

オリゴデンドロサイトは髄鞘を形成する細胞で、これまで神経活動依存的に髄鞘化することが知られている。これまで私たちはオリゴデンドロサイトが神経活動依存的に髄鞘化する分子メカニズムを示し、さらに軸索との結合様式を明らかにしてきた。本研究ではこの神経活動依存的髄鞘化を担う、オリゴデンドロサイトの活動を生体で可視化するとともに、その髄鞘を構成する脂質成分を捉えるべく研究を行った。
1.生体でオリゴデンドロサイトおよびその前駆細胞を可視化するために、PLPプロモーターの下流にカルシウム感受性蛍光タンパク質がテトラサイクリン依存的に発現するマウスを用いて、これを2光子顕微鏡によって生体覚醒下で可視化した。神経細胞活動を操作するために覚醒下、麻酔下の2条件で比較した。細胞体のカルシウム上昇頻度はオリゴデンドロサイトおよびその前駆細胞すべての例において覚醒下氏比して麻酔下では有意に低下した。さらにその突起の活動も有意に低下することを明らかにした。一方でDREAAD法を用いて神経細胞活動を上昇させたところ細胞体の活動は大きく変化せず、突起活動は突起によるバリエーションを認めた。この中からカルシウム上昇が高頻度に起こる部位をホットスポットと定義し、ホットスポットにおけるカルシウム上昇頻度が有意に上昇するのを認めた。またこのホットスポットが学習などの負荷によって高頻度にターンオーバーすることがわかり、現在結果をまとめている。またこのような髄鞘は脂質で構成されていることが知られている。このような脂質変化を神経回路活動の変化と結びつけるため、マウスにレバー引き水報酬学習を行わせ、神経細胞集団の活動を可視化した後、質量分析顕微鏡で脂質成分の変化を検出し、その相関を得られることができた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 2件)

  • [国際共同研究] ザールランド大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ザールランド大学
  • [雑誌論文] Microglia Enhance Synapse Activity to Promote Local Network Synchronization2018

    • 著者名/発表者名
      Akiyoshi Ryohei、Wake Hiroaki、Kato Daisuke、Horiuchi Hiroshi、Ono Riho、Ikegami Ako、Haruwaka Koichiro、Omori Toshiaki、Tachibana Yoshihisa、Moorhouse Andrew J.、Nabekura Junichi
    • 雑誌名

      eneuro

      巻: 5 ページ: ENEURO.0088~18.

    • DOI

      10.1523/ENEURO.0088-18.2018

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Three-dimensional stimulation and imaging-based functional optical microscopy of biological cells2018

    • 著者名/発表者名
      Quan Xiangyu、Kumar Manoj、Matoba Osamu、Awatsuji Yasuhiro、Hayasaki Yoshio、Hasegawa Satoshi、Wake Hiroaki
    • 雑誌名

      Optics Letters

      巻: 43 ページ: 5447~5447

    • DOI

      10.1364/OL.43.005447

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Microglia mediate non-cell-autonomous cell death of retinal ganglion cells2018

    • 著者名/発表者名
      Takeda Akiko、Shinozaki Youichi、Kashiwagi Kenji、Ohno Nobuhiko、Eto Kei、Wake Hiroaki、Nabekura Junichi、Koizumi Schuichi
    • 雑誌名

      Glia

      巻: 66 ページ: 2366~2384

    • DOI

      10.1002/glia.23475

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Regulation of myelin structure and conduction velocity by perinodal astrocytes2018

    • 著者名/発表者名
      Dutta Dipankar J.、Woo Dong Ho、Lee Philip R.、Pajevic Sinisa、Bukalo Olena、Huffman William C.、Wake Hiroaki、Basser Peter J.、SheikhBahaei Shahriar、Lazarevic Vanja、Smith Jeffrey C.、Fields R. Douglas
    • 雑誌名

      Proceedings of the National Academy of Sciences

      巻: 115 ページ: 11832~11837

    • DOI

      10.1073/pnas.1811013115

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Cortical astrocytes prime the induction of spine plasticity and mirror image pain2018

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa Tatsuya、Eto Kei、Kim Sun Kwang、Wake Hiroaki、Takeda Ikuko、Horiuchi Hiroshi、Moorhouse Andrew J.、Ishibashi Hitoshi、Nabekura Junichi
    • 雑誌名

      PAIN

      巻: 159 ページ: 1592~1606

    • DOI

      10.1097/j.pain.0000000000001248

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Activity-dependent functions of non-electrical glial cells2018

    • 著者名/発表者名
      Kato Daisuke、Eto Kei、Nabekura Junichi、Wake Hiroaki
    • 雑誌名

      The Journal of Biochemistry

      巻: 163 ページ: 457~464

    • DOI

      10.1093/jb/mvy023

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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