• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

細胞外の多様な環境硬度に応じた細胞分化を制御するHippo-YAPシグナルの解析

公募研究

研究領域数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解
研究課題/領域番号 17H05996
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

仁科 博史  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60212122)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワードHiipo-YAP / MKK7-JNK / 神経 / 概日リズム / 筋萎縮
研究実績の概要

生体を構成する細胞は多様な外部環境に適応し、細胞分化し、機能を果たす。この細胞分化誘導にHippo-YAPシグナル伝達経路やMKK7-JNK経路が関与することが報告され、国内外の注目を集めている。我々は、Hippo-YAP経路がメダカ初期胚の細胞張力を制御することを報告してきた。また、MKK7-JNK経路がマウス発生期の脳形成に必須の役割を果たすことを示してきた。本研究では、課題1:細胞外硬度差に応じて、Hippo-YAP経路の細胞分化誘導するメカニズムの解明と、課題2:MKK7-JNK経路の成体マウスの神経系における役割の解明を目指した。その結果、課題1は海外のグループに先行されてしまったため、当初予定を修正して、研究を継続している。一方、課題2は興味深い結果を得ることができ、論文報告した。神経細胞特異的にMKK7を欠損するマウスは、1)概日リズム異常の行動を示すこと、2)加齢依存的に行動異常となること、3)この原因として加齢依存的な筋萎縮が生じること、が明らかとなった、すなわち、MKK7-JNK経路は、発生期では脳の形成において必須であり、成体では神経機能維持に必須の役割を果たすことが示唆された。現在、神経細胞内でのMKK7-JNK経路の役割を分子レベルで明らかにする研究が進行中である。また、MKK7欠損マウスは、高齢者社会で問題となっているサルコペニアのモデルになる可能性があり、その検討を行っている。さらに、4)ゼブラフィッシュを用いて、細胞時計の解析を行った。光誘導性の時計遺伝子が細胞時計の同調とゼブラフィッシュの行動量の制御に関与することを明らかにした。2つのシグナル伝達系の研究から、大きく研究が展開する結果となった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The clock components Period2, Cryptochrome1a, and Cryptochrome2a function in establishing light-dependent behavioral rhythms and/or total activity levels in zebrafish2019

    • 著者名/発表者名
      Hirayama Jun、Alifu Yikelamu、Hamabe Rin、Yamaguchi Sho、Tomita Jun、Maruyama Yusuke、Asaoka Yoichi、Nakahama Ken-ichi、Tamaru Teruya、Takamatsu Ken、Takamatsu Nobuhiko、Hattori Atsuhiko、Nishina Sachiko、Azuma Noriyuki、Kawahara Atsuo、Kume Kazuhiko、Nishina Hiroshi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 9 ページ: 196

    • DOI

      10.1038/s41598-018-37879-8

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 神経系の恒常性維持を担うJNKシグナル経路2018

    • 著者名/発表者名
      仁科博史
    • 学会等名
      第91回日本生化学大会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi