研究領域 | 稲作と中国文明-総合稲作文明学の新構築- |
研究課題/領域番号 |
18H04174
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 (2019, 2021) 金沢大学 (2018) |
研究代表者 |
久保田 慎二 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部附属国際人文社会科学研究センター, 准教授 (00609901)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 良渚文化 / 良渚遺跡群 / 社会階層 / 墓 / 副葬品 / 稲作文明 / 新石器時代 |
研究成果の概要 |
本研究では中国新石器時代後期の長江下流域において、高度に社会が複雑化したとされる良渚文化の階層構造について、墓の網羅的なデータベースからその詳細を解明した。良渚文化では南向きの頭位が採られ、墓壙の規模や葬具、副葬品の数量やその内容により階層表示が行われた。特に副葬品の内容は玉器や漆器、土器の双鼻壺などが顕著にその傾向を示しており、大型墓以外にも及ぶ明確な副葬基準が存在した可能性が高いと考えた。
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自由記述の分野 |
考古学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
良渚文化の標式遺跡である良渚遺跡群は、2019年に世界文化遺産にも登録された世界的に注目を集める遺跡である。しかし、これまでの研究では、大型墓という一部の社会階層のみに注目が集まり、社会全体の構造が理解されていなかった。本研究では墓に注目し、良渚文化全体を包括する社会階層の一端の解明に成功した。
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