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2019 年度 実績報告書

HSCによるIa型超新星の早期観測による親星の研究

公募研究

研究領域なぜ宇宙は加速するのか? - 徹底的究明と将来への挑戦 -
研究課題/領域番号 18H04342
研究機関東京大学

研究代表者

土居 守  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (00242090)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードIa型超新星 / 早期発見 / 伴星 / 同時測光 / 宇宙膨張
研究実績の概要

2019年度はすばる望遠鏡HSCで2017年にSSPで実施されたCOSMOS領域のサーベイのデータを研究協力者のJiang氏・安田氏(カブリIPMU)らと調べ、7個のIa型超新星について早期から測光に成功した。うち1個(HSC17bmhk)については、初期増光がみつかった。増光は青く、伴星あるいは星周物質との相互作用のモデルやNiの分布が表面に偏っているモデルなどで説明可能であった。この超新星については絶対光度は通常ではあるが、ほとんどの場合に青い初期増光がみられる明るいIa型超新星と似ており、親星の謎への手がかりとなった。結果をAstrophysical Journalに発表した。
さらに多くのサンプルを求めて、同じくすばる望遠鏡HSCで2019年9月24日~28日にSSPのとJiangをPIとする0.5夜×2の観測を実施したが、装置トラブルと悪天候でHSCの観測が1.5夜のみとなり、さらに追加観測の望遠鏡群の悪天候も重なり、十分なデータを取得できなかった。再度すばる望遠鏡に観測提案を提出して結果を待っている。
この他国際共同研究のさらなる推進のため、Jiangが米国ボルチモアでの研究会に2019年4月に、また土居が米国バークレイのPerlmutter教授のグループを訪問した。またインドからの研究者との東北大学でのワークショップおよび国内研究会に大学院生も含めて参加をした。
社会向けの活動としては、2019年7月に本郷キャンパスで高校生向けの宇宙膨張に関する講座を支援、実習や研究に用いることが可能な計算機を1台購入した。
15バンド同時撮像カメラDMCについては、年度末のくみ上げ作業が間に合わず、2020年度の新型コロナウイルス感染対応がおさまった後に作業を実施することとなった。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [国際共同研究] オーストラリア国立大学(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      オーストラリア国立大学
  • [国際共同研究] ヨーロッパ南天天文台(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ヨーロッパ南天天文台
  • [国際共同研究] ローレンスバークレイ研究所(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ローレンスバークレイ研究所
  • [雑誌論文] The HSC-SSP Transient Survey: Implications from Early Photometry and Rise Time of Normal Type Ia Supernovae2020

    • 著者名/発表者名
      J. Jiang, N. Yasuda, K. Maeda, M. Doi 他(12著者)
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal

      巻: 892 ページ: 25-25

    • DOI

      10.3847/1538-4357/ab76cb

    • 査読あり
  • [学会発表] Unveiling the Nature of SNe Ia with Subaru/HSC Deep Imaging Surveys2020

    • 著者名/発表者名
      J. Jiang
    • 学会等名
      Cosmic Acceleration, Kali IPMU, Kashiwa, Japan
    • 国際学会
  • [学会発表] Multiple Origins of Early-excess SNe Ia and Associated Subclasses2019

    • 著者名/発表者名
      J. Jiang
    • 学会等名
      The Deaths and Afterlives of Stars, Baltimore, USA
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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