公募研究
本研究は,数年以内に訪れる重力波電磁波対応天体および中性子星合体に対する統計的研究に備えて,木曽シュミット望遠鏡の新広視野カメラTomo-e Gozenを用いた重力波可視光対応天体探査を行うための開発,およびカメラ完成後の広視野探査観測を推進するものである. 前年度までにTomo-e Gozenカメラの全体3/4(84センサ中63センサを搭載)が完成していたが, 本年度4月に残りの21センサ(1/4)を追加し, 装置全体が完成した.本年度4月からLIGO/Virgo重力波第3観測ラン(O3)が開始され, 途中1ヶ月の中断を挟み, 2020年3月途中まで継続された. 同じく前年度に開発を進めていた重力波アラートに対応した自動観測システム及び重力波用突発天体データ解析パイプラインを用いて, Tomo-e Gozenでの追観測及びデータ解析を行った.重力波望遠鏡グループから出されたアラート56件(撤回されたものは含まず)のうち, 26件に対して追観測を行い, 即時解析による対応天体候補が検出されないことを4件についてGCNにてJ-GEM collaborationの観測結果の一部として報告した.また, 他グループにより報告された対応天体候補の方向において取得したデータを用いて明るさの上限値をGCNにて報告した.結果として, 世界の他グループ同様, 対応天体は発見されなかったが, 本研究において行った装置開発・ソフトウェア開発により順調に追観測研究が遂行できた. またこれらの結果をGWPAW2019国際研究会における招待講演他で発表した.
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
本研究により完成したTomo-e Gozenカメラの科学運用本格開始について(2)にて記者会見を行った.
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 6件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件) 備考 (2件)
Planetary and Space Science
巻: 165 ページ: 281~292
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GRB Coordinates Network, Circular Service
巻: 25907 ページ: 1~1
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巻: 24299 ページ: 1~1
巻: 24350 ページ: 1~1
http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/tomoe/
http://www.mtk.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/kisohp/NEWS/pr20190930/pr20190930.html