公募研究
我々は、ナルディライジン(NRDC)というメタロプロテアーゼの全身欠損マウスが常温で野生型マウスより1.5℃体温が低く寒冷不耐性を呈すること、NRDCが1. 体温セットポイント設定、2. 熱放散、3. 適応熱産生の制御を介して体温恒常性を維持していることを明らかにした(Nat Commun 2014)。その後、NRDCによる熱代謝制御機構の、より詳細な分子機構を解明するため、様々な臓器特異的NRDC欠損マウスを解析した。その結果、肝細胞特異的NRDC欠損(LKO)マウスが、褐色脂肪組織(BAT)における適応熱産生亢進の表現型を呈することを明らかにした。この表現型は、代謝調節における臓器間ネットワークを考える上で重要と考えられ、本研究では「肝細胞のNRDCがいかなる遠隔操作システムを用いてBAT熱産生を制御しているのかを明らかにすること」を第一目的として進めた。2019年度には、遠隔操作における神経系の役割を明らかにするため、迷走神経肝臓枝の切断を行い、シャム手術を施行したマウスとエネルギー代謝系表現型を比較した。さらに、迷走神経肝臓枝へのカプサイシン塗布を行い、求心路特異的な作用を検討した。一方、外気温を変えてLKOマウスの熱代謝を検討することで、肝細胞NRDCの熱放散制御における役割を検討した。マウスにおける熱放線は、足底部、尾部の皮膚血管血流量によって調節されることから、同血流量をレーザー血流系で評価した。いずれも興味深い結果を得ることに成功した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Low Urin Tract Symptoms
巻: 11 ページ: 241-247
doi: 10.1111/luts.12272.
http://www.shiga-med.ac.jp/pharm/index.html