公募研究
本研究では、細胞内外の弾性を計測するためのブリルアン散乱顕微鏡を開発することを提案した。とくに、本年度はイメージングの高速化とマルチモーダルイメージング法の確立に取り組んだ。従来よりも高強度のレーザーを用いることでレーザー走査を高速化し、従来の約10倍の速さで画像取得を実現した。これにより、データ収集の効率が飛躍的に高めることができた。また、初年度中に確立したブリルアン散乱-蛍光の同時計測法の開発研究を拡張して、同一試料をブリルアン散乱、ラマン散乱、レイリー散乱および蛍光によって計測できるマルチモーダルイメージング装置を開発し、多数の特徴量によって細胞状態を計測できる新規イメージング手法を確立した。各特徴量間の相関解析により、変量間ネットワークを記述できるようになった。本手法は同一細胞を力学量、化学量、生物量で同時に計測できる手法であり、生体システムを新たな量で可視化し理解することが期待できる。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Biophysics and Physicobiology
巻: 16 ページ: 147-157
10.2142/biophysico.16.0_147
Stem Cell Research
巻: 41 ページ: 101614
10.1016/j.scr.2019.101614