公募研究
オミクス技術の発展は、ゲノム、エピゲノムからメタボロームに至るあらゆる細胞内の情報を1細胞レベルで高精度に解析することを目標に、改良、発展の道を辿ってきた。一方空間情報に紐づけされたオミクス解析技術の開発は殆ど行われていない。そこで、本研究では、組織内の細胞の位置情報を保持した状態での1細胞解像度の空間オミクス技術の開発を行うことを目指している。まず、本研究ではトランスクリプトームとローカライゾームの同時解析法の確立を行った。その手法として組織切片上での任意の部位のトランスクリプトームをレーザーマイクロダイセクション等の特殊な手法無しで、10マイクロメーター以上の解像度で取得する技法を開発した。現在、特許申請並びに論文投稿準備中である。部位を指定してしないアンバイアスな手法についても検証を進めている。またエピゲノム部分についてはクロマチン挿入標識法として論文発表を行い、プロトコールを公開した。更に、プロテオーム等の他のオームの同時解析技術の準備を進めている。本技術開発では、主軸となるのは対象となるトランスクリプトーム、プロテオーム等の情報を空間情報に紐づけした人工的なRNAに転換する点にあった。この点について解決する技法を開発し、現在検証を行っている。また次世代シークエンサー(NGS)の解析のみならず、より汎用的な手法での同一細胞群のトランスオミクスを空間・位置情報に紐づけしつつ1細胞レベルで理解する新たなオミクス解析についても準備を進めている。
2: おおむね順調に進展している
当初計画に従って進捗しており、論文発表を重ねている。
引き続き当初計画に従って進めていく。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 3件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
Neurorehabilitation and Neural Repair
巻: 33 ページ: 225~231
10.1177/1545968319829456
Scientific Reports
巻: 9 ページ: -
10.1038/s41598-019-38910-2
Development
巻: 146 ページ: 163618~163618
10.1242/dev.163618
Molecular Brain
巻: 12 ページ: -
10.1186/s13041-018-0422-3
Journal of Allergy and Clinical Immunology
巻: 143 ページ: 1610~1614
10.1016/j.jaci.2018.11.007
Bone
巻: 120 ページ: 219~231
10.1016/j.bone.2018.10.021
Nature Cell Biology
巻: 21 ページ: 287~296
10.1038/s41556-018-0248-3
巻: 145 ページ: 169136~169136
10.1242/dev.169136
Cancer Science
巻: 109 ページ: 3543~3553
10.1111/cas.13798
Nucleic Acids Research
巻: - ページ: -
10.1093/nar/gky661
巻: 46 ページ: 7124~7137
10.1093/nar/gky502
巻: 46 ページ: 6683~6696
10.1093/nar/gky476
Genes to Cells
巻: 23 ページ: 80~93
10.1111/gtc.12555
Nature Communications
10.1038/s41467-018-03845-1
Communications biology
巻: 1 ページ: 18
10.1038/s42003-018-0020-z
PLoS ONE
巻: 13 ページ: -
10.1371/journal.pone.0191532
Cell Reports
巻: 23 ページ: 1988~2000
10.1016/j.celrep.2018.04.050
Open Biology
巻: 8 ページ: 170255~170255
10.1098/rsob.170255
Frontiers in Cell and Developmental Biology
巻: 6 ページ: -
10.3389/fcell.2018.00016