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2018 年度 実績報告書

性スペクトラムにおける生理活性脂質プロスタグランジンの役割

公募研究

研究領域性スペクトラム - 連続する表現型としての雌雄
研究課題/領域番号 18H04886
研究機関熊本大学

研究代表者

土屋 創健  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 講師 (80423002)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード生理活性脂質
研究実績の概要

プロスタグランジンは生体膜中のリン脂質からホスホリパーゼなどを介して切り出されたアラキドン酸を基質とし、シクロオキシゲナーゼを律速酵素として産生される一群の代表的な生理活性脂質であり、オータコイドとして作用し、近傍の細胞膜上に存在する受容体に作用することで様々な生理および病理作用を発揮すると考えられている。本研究課題では、性決定や「性スペクトラム」における定位・可動性の仕組みがほとんど明らかになっていないゼブラフィッシュを主な解析対象として生理活性脂質が「性スペクトラム」に及ぼす作用を明らかにすることで、「性スペクトラム」における定位・可動性への影響を見出し、連続する性の表現型における生理活性脂質の役割を明らかにすることを目的とする。さらには、生理活性脂質の下流で生じている「性スペクトラム」に及ぼす作用分子メカニズムについての検証を行うことを志向するとともに、本作用が種を越えて哺乳類においても保存されているのかを検証することを志向する。これまでの検討結果より、生理活性脂質関連分子によって性スペクトラムが調節を受ける可能性が見いだされた。性ステロイドホルモンを除いた生理活性脂質における性スペクトラムへの作用・役割についてはこれまでほとんど注目されていないことから、本研究成果は性スペクトラムにおける性の「再定義」や特性の理解を目指す当該領域の研究の一層の推進に貢献することが期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題は2年計画の一年目に該当し、これまでに性スペクトラムが生理活性脂質関連分子によって調節を受ける可能性を見いだした。現在、解析に用いる遺伝子改変動物の準備に苦慮しているものの、本研究課題は概ね順調に進行しており、現在までの状況は「おおむね順調に進展している」であると考えている。

今後の研究の推進方策

生理活性脂質の下流で生じている「性スペクトラム」に及ぼす作用分子メカニズムについての検証を行うことを志向するとともに、本作用が種を越えて哺乳類においても保存されているのかを検証することを志向する。

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公開日: 2019-12-27  

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