研究実績の概要 |
本研究課題では、統合salienceモデルに基づき、高傾斜磁場・超高磁場MRIによる次世代の機能的・構造的結合性解析を通じて、統合失調症のネットワーク病態を明らかにすることを目的としている。 平成30年度は、統合失調症および健常対照者を対象として、安静時fMRIのエネルギー地形図解析を行い、妄想に関連するJumping to conclusionsバイアスの強さが、Salienceに関連する脳状態への移行頻度と関連していることを明らかにした(Schizophrenia International Research Society 2019, Orlando Florida, USA)。 また、マルチコンパートメントモデル(NODDI)およびFixel-based analysisによる次世代拡散MRI解析を進めている。 特筆すべき点として、研究代表者が大会長となり、Internatinal Consortium on Hallucination Research 2018 Kyotoを開催し、統合Salienceモデルの観点からシンポジウムを行った。
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