• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

金属間化合物の電子構造制御による人工光合成用助触媒の設計

公募研究

研究領域光合成分子機構の学理解明と時空間制御による革新的光ー物質変換系の創製
研究課題/領域番号 18H05168
研究機関広島大学

研究代表者

犬丸 啓  広島大学, 工学研究科, 教授 (80270891)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード金属間化合物 / 助触媒 / 水素生成 / 水分解 / 人工光合成 / 光触媒
研究実績の概要

半導体光触媒に担持する助触媒は,反応の活性選択性を大きく支配するため,その機能設計は極めて重要である.従来,金属単体や単純な酸化物,合金の微粒子が研究されてきた.本研究では,金属間化合物を用いた光触媒用助触媒の学理を追求する.特に,助触媒の電子構造制御が助触媒の役割をどのように変えるか,を領域内の共同研究も積極的に行い明らかにする.
本年度は,水の完全分解におけるMgB2系の助触媒効果について検討を進めた。助触媒を構成する化合物の水との反応性を注視しながら,その効果の検討を進めた結果,助触媒の水との反応が部分的に起こりながらも,化合物としての特徴を発揮して光触媒反応が加速されていることが判明した。今後,助触媒の構造(結晶構造・電子構造)と界面の性質の双方と助触媒効果の詳細の関連の解明が期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

検討した助触媒物質の反応性や役割の理解の深化という観点で進展が見られた。今後,領域内外の研究者との連携,共同を通してさらなる研究展開を図れる素地ができた。

今後の研究の推進方策

本年度えられた知見をもとに,領域内外の研究者との共同研究をさらに進める。すでに開始している共同研究についても具体的成果を得られるよう注力する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 水分解光触媒反応活性におよぼす金属間化合物 Mg1-xAlxB2助触媒の効果2019

    • 著者名/発表者名
      今田 有香,長田 祐希,犬丸 啓
    • 学会等名
      日本セラミックス協会2019年年会
  • [学会発表] Water splitting by photocatalysts with intermetallic compounds Mg1-xAlxB2 as cocatalysts2018

    • 著者名/発表者名
      K. Inumaru, Y. Nagata
    • 学会等名
      The 8th Tokyo Conference on Advanced Catalytic Science and Technology (TOCAT8)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi