研究実績の概要 |
(1) ヘルスケア・サービスの国際移動に関連する基盤分析、動向調査:非感染症(NCD)ケアサービスに関連する事業拡大がみこまれる東アフリカ地域(EAC)の南スーダンをのぞく5か国(ケニア、タンザニア、ルワンダ―、ブルンディ)について省庁統計、公表資料、文献、関係機関から収集した資料にもとづき、ヘルスケア需要(疾患別の患者数の推計)、供給条件(ヘルスケアシステム、医療施設の種類と数、医療専門職人材)を収集し、各国の保健医療財政(1人当たり年間医療費,GDP比医療費, 医療費自己負担割合, 医療費財源(政府、民間、海外ドナー割合)を分析した。サービス移動形態(輸出入貿易, 援助, 支援, 投資), 関係相手国・地域、送出・送入機関(政府, 国際機関, 財団, NGO,NPO, 企業, マルチステイクホルダー等), 感染症・非感染症対策の別,ヘルスケアサービス・資源の国際移動(医薬品, 医療機器、医療施設・設備, 健診等サービス, 専門職人材育成など)
(2) NCDケア実態調査:東アフリカ地域の1つタンザニア連合共和国を事例として、NCDケア実態を調査分析した。ステークホルダー分析:キーインフォーマント インタビュー。 対象:大統領府地方自治省, 保健省、地域保健局、医療機関、国際機関現地事務所、医薬品供給公社、糖尿病協会)。項目: 関与組織・機関、費用、持続可能性、国家戦略(NCDs対策)、他案件との関係
|
今後の研究の推進方策 |
NCDケア実態調査として、保健医療機関におけるモノ・サービスの流入分配状況、アクセス、質の管理確保についての調査を実施する(NCDケアのための医薬品, 機器, 設備(購入,提供元)人材の配置状況、NCD患者の受療状況,ケア内容, 患者コンプライアンス, 受診料, 保険適用、地域ヘルスワーカーーの活動内容と参加経緯等。 医薬品の供給に関わるローカル・グローバルパートナーシップの事業例の分析を重ね、NCDケアの整備につながるグローバル・パートナーシップステークホルダー、アクターの整理、アクター間の関係NCDケアの提供・アクセス・質に関連するアクター、パートナーシップ形成要因を検証する。
|