研究領域 | 生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学 |
研究課題/領域番号 |
19H04639
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
藤城 貴史 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20740450)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | coenzyme F430 / ニッケル / 生合成 / X線結晶構造解析 / 反応機構 |
研究実績の概要 |
ニッケル含有補欠分子族F430の生合成酵素のうち、Niをsirohydrochlorinに挿入する反応を触媒するCfbA酵素の解析を目指し、研究を進めた。種々のメタン生成古細菌由来のcfbA遺伝子をクローニングして、大腸菌組換え体CfbAとして発現、精製、結晶化を行った。また、基質であるsirohydrochlorinの大量調整系の確立に向けて、その生合成系酵素を大腸菌組換え体として精製した。現在、基質の大量精製反応の条件検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
いくつかの生物種のCfbA酵素の大量精製に成功している。また、基質sirohydrochlorinの試験管内生合成のための酵素群も、大腸菌組換え体として大量精製済みである。
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今後の研究の推進方策 |
基質を大量生産したのち、CfbAとの共結晶化により、基質結合型CfbAの構造解析を行う。成功した場合、Niイオンを基質結合型CfbA結晶にソーキングすることで、Ni挿入反応中間体の構造解析も狙う。
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