公募研究
[課題1] 比較ゲノム解析を駆使したアゾキシアルケン化合物の生合成マシナリーの先導的解明およびクオラムセンシング阻害活性の向上を目指した生合成リデザイン:我々は、KA57-Aと同様にヘキセニルアミン側鎖を有するmaniwamycin合成遺伝子クラスターの次世代シークエンス解析も行い、valanimycin、KA57-Aとの共通ORFを抽出できた。共通因子には機能未知ORFが多いことから、KA57-Aおよびmaniwamycin両クラスターの遺伝子破壊実験を遂行している。[課題2] ポリケチド化合物の骨格構築酵素の機能解析と構造多様化、およびX線結晶構造解析・計算機シミュレーションに基づいた高機能ハイブリッド抗生物質の創製:ブテノライド型シグナル分子SRBの生合成に関して、P450モノオキシゲナーゼ遺伝子srrOの機能解明を行い、C-6’位の酸化および二次代謝誘導活性への寄与を立証した (Biomolecules 2020)。14員環マクロライド化合物ランカマイシンのP450酵素LkmK,LkmFの機能解析を行い、両酵素の基質認識と生合成経路の解明を達成した(Biosci. Biotechnol. Biochem. 2021)。[課題3] 制御系・生合成代謝系の合理的改変による二次代謝活性化と未同定産物の実用的発酵生産および生合成解析:休眠二次代謝クラスターに起因する未同定産物の実用的発酵生産を目指し、転写リプレッサーの遺伝子変異や異種発現など多面発現制御を遂行した。Pseudo-repressor遺伝子ホモログsrrBの変異により二次代謝生産が数倍向上することを見いだし、制御機構の合理的改変に立脚した二次代謝生産の汎用的手法を確立した (Front. Microbiol. 2020)。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
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https://home.hiroshima-u.ac.jp/karakawa/index.html