今後の研究の推進方策 |
アカパンカビに自然感染する新規ウイルスNcFV1と宿主アカパンカビの新規ウイルス防御因子VRF-1の関係を調べるために、アミノ酸配列情報から必要な機能部位を抽出する。次に、in vivo系でウイルス因子にFLAGタグを付加し、アフィニティー精製・質量分析により、相互作用する因子を同定する。具体的には、本申請者が開発した蛋白質をタグ化する手法(Honda & Selker, Genetics, 2009)と、シクロスポリンと結合すると細胞死を誘導する内在遺伝子csr-1と目的遺伝子を置き換えることで、シクロスポリン耐性になる導入法(Bardiya & Shiu, FGB, 2007)を組み合わせる。もし、新たな因子の同定に成功した場合は、酵母Two-Hybrid法により相互作用の最少ドメインを決定する。
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