研究領域 | 新しい星形成論によるパラダイムシフト:銀河系におけるハビタブル惑星系の開拓史解明 |
研究課題/領域番号 |
19H05083
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
杉谷 光司 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 教授 (80192615)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 星間磁場 / 分子雲 / 渦状腕 |
研究実績の概要 |
本年度は、渦状腕の骨格構造をなすフィラメント分子雲としてカタログされている2-3天体を、8月に南アフリカ天文台サザランド観測所のIRSF1.4m望遠鏡と近赤外線偏光観測装置SIRPOLを用いて2週間の観測し、以前取得していたデータも含めてその偏光観測の完成を目指す計画で本研究を開始した。実際の観測は、計2回の近赤外線偏光観測となった 。1回目の観測は2019年8月7日から8月14日の14夜、2 回目の観測は2020年2月12日から19日の7夜の観測を行なった。 1回目の観測では大質量星形成領域M17の観測と時間を分割して渦状腕の骨格をなすフィラメント分子雲の観測を行なった。その結果、3つのフィラメント分子雲の観測をほぼ完了することができた。その内の1つのフィラメント分子雲に対しては観測終了後に早急に予備的な解析を行い偏光ベクトルマップを作成した。このマップを利用して海外の共同研究者が代表者としてSOFIA(成層圏赤外線天文台)の遠赤外偏光観測時間への申請した。その結果、我々のグループでSOFIAの観測時間を確保できることになった。 2回目の観測は当初3月下旬を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念して2月の中旬に変更した。これにより問題なく南アフリカに渡航することができたが、観測を予定しているフィラメント分子雲の観測時期としてすこし早すぎて観測時間十分確保できなく予定の観測は完了できなかった。この天体が観測できない時間帯には、比較的サイズの小さなSpitzerバブル天体の近赤外線偏光観測の観測を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
フィラメント分子雲としてカタログされている2-3天体の観測を今年度中に完了する予定だったので、観測に関しては概ね順調に進んだ考えている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に引き続き、本年度8月に南アフリカ天文台サザランド観測所のIRSF1.4m望遠鏡と近赤外線偏光観測装置SIRPOLを用いて数天体の観測を予定しているが、南アフリカの新型コロナウイルス感染症の拡大で渡航が難しい状況である。本年度末に観測ができるような状況になれば観測に出かけたいと考えているが、現時点で今後の渡航・観測の可能性については見通しがたっていない。そのため、今までに取得している観測データの解析および解析結果の公表を重点的に行う必要があると考えている。
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