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2020 年度 実績報告書

超高分解能/多核種同時測定インビボイメージングを可能にする分子プローブの開発

公募研究

研究領域宇宙観測検出器と量子ビームの出会い。新たな応用への架け橋。
研究課題/領域番号 19H05197
研究機関東京大学

研究代表者

梅田 泉  東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任研究員 (40160791)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード分子イメージング / 核医学 / SPECT / 空間分解能 / リポソーム
研究実績の概要

前年度の検討において、計画研究C01班で開発を進めるCdTe半導体イメージャーは極めて高い空間分解能を有し、感度も高いが、In vivoイメージングにおいて良好な画像を得るためには、標的部位に従来よりも高濃度に放射性核種を集積させる必要が明らかになった。そこで、DDSキャリアであるリポソームに核医学画像診断用核種であるIn-111を高濃度に封入する手法を検討し、錯体交換反応を利用して、リポソーム膜の外から内へ放射性核種を能動的に搬入するactive loading法において、配位子の選択や反応条件の調整により、高濃度In-111封入リポソームの製造に成功した。
リポソームは腫瘍集積性を有することから、高濃度In-111封入リポソームによるin vivo腫瘍イメージングを試みた。マウス大腸癌Colon26を皮下移植したマウスに高濃度In-111封入リポソームを投与し、C01班の3DCdTe半導体イメージャーと小動物用SPECT/CT装置でin vivoイメージングを実施した。いずれの装置でも腫瘍が描画できたが、3DCdTe半導体イメージャーによる画像では、腫瘍内の放射性核種の不均一な局在までが描画されており、従来にない高い空間分解能でのイメージングが可能になった。イメージング後に腫瘍を摘出し、薄切してオートラジオグラフィーを実施した。オートラジオグラフィの結果とCdTeイメージャーの画像とは良好な相関を示し、in vivoの画像が腫瘍内局在を反映していることが認められた。
従来の核医学装置は空間分解能の点でMRIやCTに大きく劣るが、C01班開発のCdTe半導体イメージャーと高濃度核医学プローブの組合せにより、高空間分解能核医学イメージングの可能性を開くことができたと考える。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Simultaneous visualization of multiple radionuclides in vivo2022

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Yagishita, Hideaki Matsumura, Tadashi Orita, Izumi O. Umeda, et al.,
    • 雑誌名

      Nature biomedical engineering

      巻: 2022 ページ: Apr 4

    • DOI

      10.1038/s41551-022-00866-6.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Complex formation of Rhenium-186 with lipophilic ligands -Comparison with technetium-99m-2021

    • 著者名/発表者名
      I. O. Umeda, H. Haba, Y. Komori, H. Fujii, and T. Takahashi.
    • 雑誌名

      RIKEN Accel. Prog. Rep

      巻: 54 ページ: 157-158

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 111In-DOTA/90Y-DOTA封入リポソームによるradio-theranosticsの試み2021

    • 著者名/発表者名
      梅田 泉、永田みどり、天﨑茜、大貫和信、柳下 淳、武田伸一郎、桂川美穂、藤井博史、高橋忠幸
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会
  • [学会発表] At-211 分布可視化のための高感度 CdTe 半導体イメージャの開発2020

    • 著者名/発表者名
      桂川美穂、武田伸一郎、峰 海里、藪 悟郎、柳下 淳、梅田 泉、高橋忠幸、 渡辺 伸、大貫和信、藤井博史
    • 学会等名
      第15回日本分子イメージング学会
  • [学会発表] 超高分解能/多核種同時測定インビボイメージングを可能にする分子プローブの開発2020

    • 著者名/発表者名
      梅田 泉
    • 学会等名
      新学術領域研究「宇宙観測検出器と量子ビームの出会い。新たな応用への架け橋」 領域研究会
  • [学会発表] 11In/90Y-liposomes as a novel radio-theranostics agent for cancer treatment2020

    • 著者名/発表者名
      Izumi O. Umeda and Hirofumi Fujii
    • 学会等名
      第79回日本癌学会学術総会
  • [学会発表] 111In/90Y封入リポソームを用いたradio-theranostics2020

    • 著者名/発表者名
      梅田 泉、角田 瞳、永田みどり、大貫和信、柳下 淳、武田伸一郎、藤井博史、高橋忠幸
    • 学会等名
      第60回日本核医学会

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公開日: 2022-12-28  

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