今後の研究の推進方策 |
現在進行中の解析を継続、進展させる。これまでに確立したマウス子宮内電気穿孔法を用いた部位特異的神経細胞ラベル法(Tomita*/Kubo*, et al., Hum.Mol. Genet., 2011、Ishii*/Kubo*, et al., J. Neurosci., 2015)に加えて、最近開発されたフラッシュ・タグ法を改変した新たな手法を用いて、神経細胞を蛍光タンパク質でラベルして、独自の胎児期虚血モデルの脳に生じる組織学的変化を明らかにしていく。これらのモデルの脳組織を用いて行った、マイクロアレイ解析や、ゲノムDNAのメチル化解析によって、分子的変化の候補を得ているため、その検証を続けていく。現在、着手しているヒト患者において生じている細胞構築の変化との比較検討についても、継続し、進展を得る。これらの、現在進行中の解析を進めることによって、本研究の目的である精神神経疾患の病態に結びつく「マルチスケール現象」の機構を解明していく。
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