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2020 年度 実績報告書

空間認知からの時間生成

公募研究

研究領域時間生成学―時を生み出すこころの仕組み
研究課題/領域番号 19H05317
研究機関立命館大学

研究代表者

中田 節子 (有田節子)  立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (70263994)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードダイクシス / 時間語彙 / ジェスチャー / 読み時間 / 時間節 / 論理節 / 時制解釈
研究実績の概要

研究方法を一部見直し、現地での調査や実験を伴わない方法で、空間認知からの時間生成に関する調査と分析を行なった。1つ目は、既にある動画データを用いて分析するというもので、過年度に収集した韓国語母語話者を対象とした動画と、YouTubeに公開されている日本と韓国のテレビ討論番組の動画と国立国語研究所が構築した日常会話コーパスの動画である。ジェスチャーを観察するために録画したものではないために、不十分な部分もあったが、日本語母語話者が同じ概念を表すために用いるジェスチャーと、どのような類似・相違点があるのかを分析した。収集したデータの量がそれほど多くないため、一般化には限界があるが、現時点では韓国語母語話者が時間概念をジェスチャーで表す際に、日本語母語話者よりも広い空間を使用していると言うことができる。現在は、この現象を引き起こす韓国の社会・文化的な要因の探求に加え、先述した主張の根拠となりうるデータの収集方法に注目している。2023年度に開かれる日本認知言語学会の口頭発表に応募する。2つ目は、読み時間と統語構造の関係について調査したもので、公開されている朗読データを用いて行なった。統語構造の複雑さが読み時間に影響を与えることが明らかになった。3つ目は、時制形式と時間解釈について、論理関係を表す文と時間関係を表す文を対象に行なった理論的研究である。この内容は2023年度に関西言語学会大会シンポジウムで発表することになっている。なお2022年度は、COVID-19の感染対策が多少緩和されたため、海外研究協力者のラファエル・ヌネス氏を日本に招いて研究打ち合わせを行うことができた。ただし、氏の招聘自体は、領域全体のものだったので、この科研費での支出はなかった。そのため、準備していた海外旅費は使用しなかった。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] University of California, San Diego(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of California, San Diego
  • [雑誌論文] <研究ノート>OTTサービスを利用したパラレルコーパスの構築方法2022

    • 著者名/発表者名
      徐 敏徹
    • 雑誌名

      京都大学言語学研究

      巻: 41 ページ: 69~91

    • DOI

      10.14989/281542

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本語とスペイン語の条件付き命令構文2023

    • 著者名/発表者名
      Setsuko Arita
    • 学会等名
      日本語とスペイン語の対照文法公開シンポジウム
  • [学会発表] 進行中のイベントを表す《estar+過去分詞》の分析-イベ ント構造理論に基づく一考察-2023

    • 著者名/発表者名
      Susumu Tezuka
    • 学会等名
      日本語とスペイン語の対照文法公開シンポジウム

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公開日: 2023-12-25  

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