本研究はT細胞活性化・分化の特異点(シンギュラリティ)にある希少かつ独特な活性化シンギュラリティ細胞の同定と解析を目指した。1細胞 RNA-seq 分析による腫瘍浸潤シンギュラリティ活性化T細胞の同定のため、まずNr4a3-Tockyマウスをもちいて、皮下腫瘍モデルをつかい、フローサイトメトリーの実験などを行うことで、シークエンス実験の最適化を行った。またBacterial Artificial Chromosome (BAC)を用いた迅速なDNAコンストラクト作製方法を用いて、あらたなTockyトランスジェニックレポーターコンストラクトを作成した。ひきつづいてこのコンストラクトを使用して、前核インジェクションによりあらたなTockyトランスジェニックレポーターマウスを作成した。得られたファウンダーマウスを交配・繁殖させ複数のラインを樹立した。さらに、アマテラス顕微鏡などの顕微鏡をもちいたTockyトランスジェニックレポーターマウスの解析方法を最適化した。
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