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2020 年度 実績報告書

時空間モデルの推定と「予測不可能性の定量」にもとづくシンギュラリティ細胞の同定

公募研究

研究領域シンギュラリティ生物学
研究課題/領域番号 19H05438
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究

研究代表者

近藤 洋平  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 助教 (00724444)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード創傷治癒 / 組織力学 / MAPキナーゼ
研究実績の概要

MAPキナーゼERK活性の時空間動態が引き起こす細胞集団運動が、創傷治癒やがんの浸潤との関連から、近年注目を集めている。この現象は、組織力学とシグナル伝達系の間でフィードバックループが構成されることから発生していると考えられており、その力学-化学相互作用について様々な数理モデルが提案されている。しかし、それらのモデルは集団運動の組織スケールでの観察を定性的に再現するものの、仮定されている細胞生物学的メカニズムが現実と対応しているかについての検証に乏しい。その結果、異なる機構を仮定し た複数のモデルの支持者の間で論争が発生している。我々は最も直接的な解決手段として、 一細胞レベルでモデルと実際の挙動を定量的に比較することを試みたが、各々の細胞挙動が極度にランダムであるため、モデル選択が困難であると判明した。そこでdiscrete-to-continuum極限をとる手続きによって一細胞レベルの分解能を持ったモデルを組織スケールのモデルへと変換し、その粗視化されたスケールにおいてモデルと実験結果の比較を実施する手続きを提案した。元の細胞スケールモデルと我々が得た組織スケールのモデルの対応を、数値計算によって示すことができた。組織再生過程におけるERK活性の細胞間伝播はマウスやゼブラフィッシュなどの様々な脊椎動物において広く観察されており、普遍的なメカニズムの存在が示唆されている。我々の成果はその解明に役立つと期待できる。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Hierarchical modeling of mechano-chemical dynamics of epithelial sheets across cells and tissue2021

    • 著者名/発表者名
      A Asakura, Y Kondo, K Aoki, and N Honda.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 11 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-021-83396-6

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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