公募研究
1) SARによる強力なSMS阻害剤の開発:SARによる阻害剤の強化を行った。マラバリコーンC骨格には長鎖アルキルとフェノール性水酸基が存在するため、鎖長の短縮や水酸基のエステル化やエーテル化、水酸基の除去などを検討した。①異なる鎖長のジオール化合物を原料にすることでマラバリコーンの鎖長を調節した。水酸基の臭素化、ベンジル保護、ホスホニム塩化後、ベンズアルデヒド誘導体Ar1とWittig反応により一段階目の芳香族を導入した。②続いてアルケン、ベンジル基を水添により除去、IBX酸化によりアルデヒドを合成した。これにアルドール縮合によりAr2を導入し、マラバリコーン骨格を形成に成功した。③酸性条件による水酸基の除去、ならびに水添によるアルケンの除去によりマラバリコーン誘導体群を獲得した。④これらはSMS阻害アッセイに供した。2)PAL を用いたマラバリコーンC の標的分子及びPPI 分子の解明:SAR によって得られた情報を元に、独自のPAL プローブの作成を行った。①SAR の情報を元にマラバリコーンC の活性に影響の箇所に光反応基であるジアジリンを導入したPAL プローブを合成した。②プローブはSMS 阻害活性に供し、その活性が維持されていることを確認した。3)マラバリコーンC の他の生理活性の確認:マラバリコーンCは、SMS合成に対して強力な阻害活性を有する食品成分である。北大が有する抗コロナウイルス活性評価に供したところ、非常に有望なSARS-CoV-2抑制効果を確認することができた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 備考 (2件) 産業財産権 (2件)
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