研究領域 | 性スペクトラム - 連続する表現型としての雌雄 |
研究課題/領域番号 |
20H04935
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | マウス / Sox9 / エンハンサー / 性スペクトラム |
研究実績の概要 |
哺乳類の性は、性決定遺伝子Sryが性決定時期時期に胎児期生殖腺で発現するか否かにより決定し、性分化が進行する。Sryやその下流で中心的な機能を担うSox9の発現量、発現時期が哺乳類の性スペクトラムを規定する要因の一つである。本研究ではSRYがSox9の発現量を規定する分子機構を同定し、発現量の制御メカニズムを明らかにすることにより、哺乳類の性スペクトラムを規定する分子メカニズムを解明することを目的とする。XYの性分化疾患症例に共通して見つかるSOX9のセントロメア側約620 kbに位置する欠失領域から、マウスを用いてゲノム編集により同定したSox9の胎仔期生殖腺エンハンサー(mXYSRa)内に1塩基置換を誘導することで、XYで雌になる個体や生殖腺の片方が卵巣、もう片方が精巣となった個体が得られた。この1塩基周辺に結合する分子を同定し、哺乳類の性スペクトルを規定する仕組みを明らかにする。今年度は、推定の結合因子が実際に機能していることを検討するため、推定の結合因子に機能が不全となる変異を有するマウスの作製、遺伝子の発現を誘導する処理でSryを発現するマウスの作製ができたので、今後これらのマウスが実際に使えるものであるか検討し、SRY存在、推定の因子非存在下で表現型の解析を行う。推定の結合因子のエンハンサーへの直接の結合を検討する実験はまだ条件検討の段階である。また、推定の結合因子以外の因子が機能している可能性については、候補の結合配列のノックアウトマウスを作製したので、来年度表現型解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19による緊急事態宣言の影響で、実験できない期間があったため。
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今後の研究の推進方策 |
推定の結合因子が実際に機能していることを検討するため、推定の結合因子に機能が不全となる変異を有するマウスの作製、遺伝子の発現を誘導する処理でSryを発現するマウスを作製したので、これらのマウスが実際に使えるものであるか検討し、SRY存在、推定の因子非存在下で表現型の解析を行う。推定の結合因子のエンハンサーへの直接の結合を検討。推定の結合因子以外の因子が機能している可能性については、候補の結合配列のノックアウトマウスを作製したので、表現型解析を行う。また、推定の結合因子の性決定、性分化時での発現タイミングをモニターしたい。
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