• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

集団史から見た、ホモ・サピエンスにおける言語の多様性と進化

公募研究

研究領域共創的コミュニケーションのための言語進化学
研究課題/領域番号 20H05013
研究機関東海大学

研究代表者

松前 ひろみ  東海大学, 医学部, 助教 (00735681)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード言語進化 / 人類進化 / 文化進化
研究実績の概要

コロナ禍で国内海外の共同研究者との打ち合わせ・学会発表等、研究計画が大幅に変更を余儀なくされた。そこで、当初の計画のうち、言語の文化進化について焦点を絞って研究を進めた。これまで進めている、言語の公開データを用いた、ネットワーク科学や機械学習の方法を取り入れた解析の改善を進め、可視化方法もさらに工夫を行った。その上で、これまでの先行研究で知られている言語間の関係が我々の手法でも抽出できているか、方法論の妥当性を検証し、再現性が得られることを確認した。また解析方法の公開についてもRやperlなどのスクリプト言語を用いたパッケージ化を共同研究者と進め、そのパッケージの動作検証を研究補助員が担当して行った。今後は得られた結果について言語の解釈を行う。これらの解析結果を論文化に向けて詰めていく。またこれまでの解析の一部について情報学的な可能性について議論した学会発表が、2020年度情報処理学会山下記念研究賞を受賞した(松前、長谷、清水ら "文化×バイオ×コンピュータでの解析ー言語類型論に基づく言語データベースとゲノムデータの統合的解析の提案ー ")。
また研究期間の後半に、領域内共同研究として言語などコミュニケーションに関連する遺伝子の進化解析を行うことになった。そこで、そのための研究計画に必要な打ち合わせや事前調査も複数の研究協力者らと共に行った。その計画を元に、翌年度は研究技術員を雇用して研究を進めていくことになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で複数の研究機関に跨がる国内外の共同研究者のコミュニケーションに困難が生じた。

今後の研究の推進方策

領域内共同研究が開始した遺伝解析については、新たに本研究費により研究技術員を雇用して進めることになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] University of Zurich(スイス)

    • 国名
      スイス
    • 外国機関名
      University of Zurich
  • [学会発表] Anthropological Informatics: a new field to revisit human activity, history, and diversity from the study of bridging human genetics and cultural data.2020

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Matsumae
    • 学会等名
      2100th Biological Symposium, National Institute of Genetics
  • [学会発表] Genome-wide analysis of the Nivkh people in Sakhalin supported for the relationships between peopling history and linguistic diversity in Northeast Asia2020

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Matsumae, Takehiro Sato, Chiara Baribieri, Kae Koganebuchi4, Nao Nishida5, Eriko Ochiai, Motoki Osawa, Tadashi Imanishi, Ryosuke Kimura, Hideyuki Tanabe, Atsushi Tajima, Hiroki Oota, Kentaro K. Shimizu
    • 学会等名
      日本進化学会第22回オンライン大会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi