研究領域 | 脳情報動態を規定する多領野連関と並列処理 |
研究課題/領域番号 |
20H05065
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
笠井 淳司 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40454649)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | カルシウムイメージング / 自由行動 / GCaMP / 不安 |
研究実績の概要 |
精神的ストレスは、ストレス応答機構としての不快情動を惹起し、不安などの情動行動を引き起こす。情動行動は、複数の脳情報の並列処理や同期的活動など、複数の脳領域の活動連関により制御されると考えられる。しかしながら、その詳細は不明である。そこで本課題では、ストレス応答に重要と考えられてきた前頭前野や扁桃体の活動連関を制御するメカニズムを明らかにすることを目指している。本年度は、扁桃体から入力を受け、前頭前野に投射する微小脳領域の神経活動を、マウスの自由行動下で計測するために、カルシウムイメージングの実験系を構築した。そして、扁桃体の活動よりも遅れて活動が増加することなど新たな脳情報のフローの一端を明らかにすることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マウスの自由行動下において、脳深部の神経活動を小型顕微鏡を用いて観察することに成功したため。
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今後の研究の推進方策 |
回路特異的な活動操作とカルシウムイメージングを合わせることにより、詳細な情報のフローを明らかにする。
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