公募研究
当該年度においては、湿度管理を行い、吸着水の量を精密に制御した環境下での自己組織化単分子膜(Self-assembled monolayer: SAM)表面上の吸着水のX線発光分析を行った。表面電荷、極性など物理化学的特性の異なる8種類のSAMを形成し、単分子膜末端の官能基の種類で吸着水の電子状態が大きく異なることを発見した。また、同様の系に関して赤外分光法を用いた測定も行い、界面水分子の水素結合状態と、電子状態の相関に関する知見を得た。
2: おおむね順調に進展している
当初の目的である、界面水分子の水素結合状態と、電子状態の相関に関する知見を得た、という点で概ね順調に研究が進捗していると判断した。
次年度は測定を行った実験系に関して、第一原理計算、分子シミュレーションを組み合わせた理論計算を行う。これにより、界面水に関してより詳細な分子でベルでの描像、理解を得ることを目標とする。
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