研究代表者がすでに発表した混合ガウス分布に対する「スペクトルに適したEMアルゴリズム」を発展させ、電気化学インピーダンス(EIS)測定の理論モデルに対する「スペクトルに適したEMアルゴリズム」を定式化した。(A)RC並列等価回路モデル(B)R-CPE(ConstantPhaseElement)並列等価回路モデルの二つに着目をする。RC並列等価回路モデルは最も基本的な等価回路であり、測定周波数の対数を横軸にとると、インピーダンスの実部はロジステ ィック関数、虚部は双曲線正割分布に一致し、実部・虚部を軸にとった場合は半円形状を描く。虚部が確率分布とみなせることを利用してまず 虚部に対して最尤法を定式化、それを発展させる形でEMアルゴリズムを完成させた。また、そのほか一般のスペクトル形状に対するEMアルゴリズムも定式化を完了し、論文として発表した。
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