• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

セントロメア近傍領域におけるコヒーシンアセチル化維持機構の解明

公募研究

研究領域多様かつ堅牢な細胞形質を支える非ゲノム情報複製機構
研究課題/領域番号 20H05385
研究機関名古屋大学

研究代表者

西山 朋子  名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (90615535)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2021-03-31
キーワード姉妹染色分体間接着 / アセチル化
研究実績の概要

真核生物において姉妹染色分体間接着および高次クロマチン構造形成に必須であるコヒーシン複合体は、そのSmc3サブユニットがEsco1/2依存的にアセチル化を受けることでDNA複製依存的に接着を確立する。特に染色体上の重要な接着部位であるセントロメア近傍のコヒーシンアセチル化はEsco2が担っており、接着確立因子Sororin/Dalmatianは、アセチル化コヒーシンと結合することで接着を確立する。しかしながら、G2期におけるSororin/Dalmatianとクロマチンとの結合は比較的ダイナミックであること、またEsco2はS期終了後にクロマチンから解離し、分解されてしまうことから、接着を分裂中期まで維持するための持続的アセチル化は困難である。本研究では、コヒーシンのアセチル化がセントロメア領域において維持されるメカニズムを解明することを目指す。
初年度においては、コヒーシンおよび接着確立因子Dalmatianとアセチル化酵素の網羅的相互作用解析に着手した。セントロメア上で働く新規のコヒーシンアセチル化酵素を同定するため、ショウジョウバエS2細胞細胞において、セントロメア近傍ヘテロクロマチンに多く局在することが知られているタンパク質Dalmatianをプルダウンすることにより、セントロメア近傍ヘテロクロマチンに局在している因子を濃縮した。GPFを融合させたDalmatianタンパク質を発現させたS2細胞から細胞抽出液を得て、これとGFP結合タンパク質Nanobodyを付加したビーズを混合することにより、Dalmatian-GFPをプルダウンし質量分析を行った。その結果、姉妹染色分体間接着に必須の因子であるコヒーシン複合体だけでなく、複数のアセチル化酵素がDalmatian-GFPと共沈降することが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Opening of cohesin’s SMC ring is essential for timely DNA replication and DNA loop formation2021

    • 著者名/発表者名
      Sakata Ryota、Niwa Kyoma、Ugarte La Torre Diego、Gu Chenyang、Tahara Eri、Takada Shoji、Nishiyama Tomoko
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 35 ページ: 1-13

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2021.108999

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Opening of cohesin’s Smc ring is essential for timely DNA replication2021

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Nishiyama
    • 学会等名
      第38回染色体ワークショップ
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi