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2021 年度 実績報告書

光シグナルと孔辺細胞特異的概日時計による周期的気孔開閉の制御とその意義

公募研究

研究領域細胞システムの自律周期とその変調が駆動する植物の発生
研究課題/領域番号 20H05420
研究機関山口大学

研究代表者

武宮 淳史  山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (80448406)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード気孔開口 / 概日時計 / フォトトロピン
研究実績の概要

気孔の開閉は光の有無のみならず、概日時計によっても制御されることが知られており、本研究ではこのような光と概日時計のクロストークにより表出する周期構造の形成メカニズムの解明を目的としている。本年度はこのような気孔開閉の周期性を長時間に渡り高い分解能で自動的に測定する系の確立に取り組んだ。気孔が開口すると蒸散による気化熱により葉面温度が低下する。この現象を原理として、赤外線サーモグラフィを用いて気孔開閉の周期性を熱画像を利用して検出することを試みた。外気温は1日のうちで10℃以上の幅をもって日変化するのに対して、気孔開閉に伴う葉温は0.5℃ほどしか変化しない。このような外気温の変化にマスクされ意図した気孔開閉の周期性を捉えることが困難であったが、系の至適化を進め測定環境の温度変化を極力抑えることで、気孔開閉の周期性を捉えることに成功した。外気温は早朝に最低となり正午過ぎに最高となる日変化を示すのに対して、シロイヌナズナの野生株を恒明条件に移した場合、葉温は明期の始めから中間にかけて最低となり、明期の終わりにかけて最高となる変化を示した。これは気孔が明期の始めに開口し明期の終わりにかけて閉鎖することを意味しており、気孔開度測定の結果と一致する。さらに領域内の共同研究を通じて、熱画像から気孔開閉の周期性を精度よく抽出するシステムの開発に着手し、熱画像全体から葉の部分の温度のみを自動抽出・計測することが可能となった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A BLUS1 kinase signal and a decrease in intercellular CO2 concentration are necessary for stomatal opening in response to blue light2021

    • 著者名/発表者名
      Hosotani Sakurako、Yamauchi Shota、Kobayashi Haruki、Fuji Saashia、Koya Shigekazu、Shimazaki Ken-ichiro、Takemiya Atsushi
    • 雑誌名

      The Plant Cell

      巻: 33 ページ: 1813~1827

    • DOI

      10.1093/plcell/koab067

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 青色光に応答した気孔開口の分子機構に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      武宮淳史
    • 学会等名
      第63回日本植物生理学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 青色光に応答した気孔開口におけるBLUS1結合因子の機能解析2022

    • 著者名/発表者名
      田原京佳, 武宮淳史
    • 学会等名
      第63回日本植物生理学会
  • [学会発表] Artificial microRNA によるフォトトロピン応答の新奇因子の探索2022

    • 著者名/発表者名
      松本理緒, 藤井量子, 三藤有紗, 武宮淳史
    • 学会等名
      第63回日本植物生理学会
  • [学会発表] 青色光に応答した気孔開口におけるBLUS1結合因子の機能解析2021

    • 著者名/発表者名
      田原京佳, 武宮淳史
    • 学会等名
      第77回中国四国植物学会大会
  • [備考] 光による気孔開口制御の仕組みを解明 ~高い光合成能力とストレス耐性能力を併せ持つ植物の開発に期待~

    • URL

      http://www.yamaguchi-u.ac.jp/weeklynews/_8427/_9082.html

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公開日: 2022-12-28  

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