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2020 年度 実績報告書

抑制性ニューロンの観察・操作による巧緻性再獲得のメカニズム解明

公募研究

研究領域身体-脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解
研究課題/領域番号 20H05480
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

近藤 崇弘  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70759886)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードマーモセット / 抑制性ニューロン / Caイメージング
研究実績の概要

マーモセット巧緻性リハビリテーションモデルの構築
マーモセットはマカクザルのように親指と示指で小さなものをつまむプレシジョングリップを行うことができないが,小さな隙間に指を入れて採餌するシザーグリップを行うことができる.マーモセットにおける巧緻性リハビリテーションを行うため,同じ新世界ザルのリスザル研究を参考に,マーモセット用のレバーを開発した.このレバー引きタスク中の手指動作を既に確立したハイスピードカメラによりkinematics解析を行ったところ,小さい隙間の場合では狙い方や指の角度変化に違いが生まれることがわかった.

マーモセット皮質脊髄路損傷モデルの構築
マーモセットの第4頸髄レベルで皮質脊髄路を損傷するモデルを確立した.これによりマーモセットは後述するレバー引き課題において非リハビリテーション群(n=3)において28.6%の成功率となることがわかった.一方で,リハビリ群(n=2)では94.2%程度まで成功率が回復することがわかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験系に必要とするモデルの構築を完了しており、次年度にモデルを用いて研究を進める。

今後の研究の推進方策

本年度はマーモセット脊髄損傷モデルおよびリハビリテーションモデルを確立し,運動野における機能的・構造的再編成を検証した.次年度は本モデルにおいてカルシウムイメージングにより運動野のGABA作動性ニューロンの活動を観察することで,運動機能回復過程においてこれらのニューロンがどのようなspatiotemporal patternの変化を示すか追跡する.

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公開日: 2021-12-27  

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