公募研究
新しい運動技能の獲得,または脳や脊髄損傷(SCI: Spinal Cord Injury)後の回復期において,脳は機能再編成を生じる.この可塑性の調節には抑制性の神経伝達物質であるGABAが重要な役割を担うと考えられている.ヒト運動学習中では学習初期のGABA濃度の低下がその後の学習の大きさと強く相関することが報告されている.また,脳卒中やSCIなどの中枢神経障害後において運動野では機能性編成がおこることが知られているが,これらの変化と抑制性制御との関連性についてはほとんどわかっていない.本年度の具体的成果は,マウスおよびマーモセット脊髄損傷モデルにおける解析方法の確立である。脊髄損傷後の運動障害と再建過程を理解するために、中枢神経系により制御される関節運動協調パターンを分析した。その結果、関節運動における協調性の障害度は、脊髄の組織学的損傷度と相関することを明らかにした.
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
Neuroscience Research
巻: 176 ページ: 49~56
10.1016/j.neures.2021.09.001
巻: 177 ページ: 78~84
10.1016/j.neures.2021.12.002
Behavioural Brain Research
巻: 425 ページ: 113816~113816
10.1016/j.bbr.2022.113816
Frontiers in Cellular Neuroscience
巻: 16 ページ: 858562
10.3389/fncel.2022.858562