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2021 年度 実績報告書

過剰鉄によるフェロトーシス惹起メカニズムの解明

公募研究

研究領域「生命金属科学」分野の創成による生体内金属動態の統合的研究
研究課題/領域番号 20H05505
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 宏明  京都大学, 医学研究科, 助教 (90738006)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードフェロトーシス / 鉄 / 細胞死
研究実績の概要

鉄は容易に電子を授受する性質から多くの酸化還元酵素の活性中心として機能する生体に必須の微量金属ですが、一方で過剰に存在するとフリーラジカルを発生し、毒性を発揮します。特に近年、鉄による脂質過酸化によって惹起される新規細胞死フェロトーシスは、がんや虚血性疾患との関連から、精力的に解析されています。しかし、フェロトーシスという名称とは相反して鉄によるフェロトーシス惹起メカニズムは未解明です。これまでに鉄によるフェロトーシス惹起メカニズムを明らかにするために、鉄添加のみでフェロトーシス様の細胞死を誘導できる細胞をCRISPR/Cas9技術により作成し、作成した細胞でCRISPRスクリーニングを行い、制御遺伝子の網羅的解析を行いました。既にフェロトーシスとの関連が報告されていない新規遺伝子を同定しています。同定した遺伝子の欠損細胞では過剰鉄によって生成する過酸化脂質が減少し、さらに細胞死が顕著に抑制されることを見出しており、同定した遺伝子が過剰鉄依存的フェロトーシスの重要な惹起因子であることを見出しています。またそのメカニズムを解明し、三価鉄を二価鉄に還元することで、毒性の高い二価鉄を生成し、細胞死を誘導することを見出しました。また同定した遺伝子は、がん抑制遺伝子であることが知られているので、様々ながん細胞で欠損、過剰細胞を作成し、鉄依存性の細胞死を評価しました。また欠損マウスを作成したので、今後生理的意義の解明を行う予定にしています。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Iron-induced NCOA4 condensation regulates ferritin fate and iron homeostasis2022

    • 著者名/発表者名
      S. Kuno, H. Fujita, Y. Tanaka, Y. Ogra, and K. Iwai
    • 雑誌名

      EMBO reports

      巻: e54278 ページ: e54278

    • DOI

      10.15252/embr.202154278

    • 査読あり
  • [学会発表] 過剰鉄によるフェロトーシス制御因子の解明2021

    • 著者名/発表者名
      藤田宏明
    • 学会等名
      第94回 日本生化学会大会 シンポジウム
  • [学会発表] 鉄依存性フェロトーシスの制御機構の解明2021

    • 著者名/発表者名
      藤田宏明
    • 学会等名
      生命金属科学 夏の合宿

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公開日: 2024-12-25  

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