研究領域 | 人間機械共生社会を目指した対話知能システム学 |
研究課題/領域番号 |
20H05575
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
熊崎 博一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部, 室長 (70445336)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社交不安症状 / アンドロイド / ノンバーバル / コミュニケーション |
研究実績の概要 |
社交不安症状の強い患者様26名(男性18名、女性8名)をリクルートした。参加者に対し、対人恐怖評価尺度(SATS)、リーボーイズソーシャルアングザイエティスケール(LSAS)、精神疾患の診断分類(DSM-5)、ウェクスラー成人知能検査第3版(WAIS-Ⅲ)、ヴァインランド適応行動尺度(The Vineland Adaptive Behavior Scales )、対人応答性尺度(Social Responsiveness Scale:SRS)、感覚プロファイル(Sensory Profile) 、ハミルトン不安尺度(HAM-A)、包括的精神病理学評価尺度(MADRS)を取得した。また参加者それぞれに医師が遠隔で操縦するGeminoidととインタラクションしていただき、個々にとっての適切なノンバーバルなコミュニケーションの設定を探求していただいた。その後、被験者からの感想について医師が構造化された面接を参考に、ノンバーバルなコミュニケーションを再設定した。その後再設定したアンドロイドと被験者には再度インタラクションしていただいた。この作業を繰り返し、被験者にとって最適な設定を決定した。最適な設定を決定後も、繰り返しアンドロイドとインタラクションしていただき、アンドロイドから受ける心理的安心感、人間らしさの印象について評価していただいた。社交不安症状と心理的安心感、人間らしさの関係について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
被験者のリクルート、背景情報の取得、アンドロイドとのインタラクションについて予定通り行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は個々の社交不安症者のアンドロイドとのインタラクション中の視覚情報、音声情報ら客観情報を取得し、客観的視点からもそれぞれの患者に最適なアンドロイドの設定を追求する。
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