公募研究
Data Driven Language Learningの考え方に基づいて、言語資料を利用して日本語学習者の作文支援をするシステムを構築することを目標とし、システム中の共起語表示、例文表示の改善と拡張を進め、それを支える理論としての学習者作文スキーマの考証、レジスターによる分類方法の導入、機能文法など先行研究の応用を検討した。本年度分の成果としては論文3件、国際会議、国内会議での発表がある。本研究領域のワークショップでは3件の研究を発表した。主な活動内容は下記の6項目である。1、 作文支援システム「なつめ」における)共起関係表示機能の拡張1-1モダリティを含む述部処理1-2共起表現をジャンル別に提示1-3複合助辞の表示2、 例文表示の拡張機能BCCWJと他のコーパスの収集と比較自然言語処理(ジャーナル)日本語版Wikipedia科学技術論文(J-Stage)を加えた。3、 学習者コーパス構築と「なつめ」での利用-学技術作文に関するフレームワークの分析4、 レジスターの分析Biberの提唱するレジスターによるテキストの分析方法をBCCWJにおいて試みた。この方法による詳細なテキスト情報によって、文法項目や語彙、運用論的な項目に至る分析の精密化が期待できる。5、 単語連想学習実験、認知言語学における視覚単語認知の実験によって刺激単語の特徴を連想・学習の研究へ応用する研究を開始した。6、 誤用データベースの作成と機械学習への準備を開始した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)
Journal of Yanbian University(Social Science) Vol.42, 増刊
ページ: 128-132
アジア・アフリカ文集 Vol.Xiii, 1
ページ: 169-178
日本語教育 No.142
ページ: 69-79
自然言語処理 Vol.16, No.4
ページ: 29-46
専門日本語教育研究 第11号 No.11
ページ: 23-30