公募研究
将来的な大規模分散情報共有・配信の基盤をコンテンツ配信ネットワーク(以下CDN)とピアツーピア(以下P2P)を有機的に統合する形で、しかも適応系として構築することを目指して、過去の研究成果も踏まえて、本年度は以下のような成果をあげた。(1)P2Pネットワークの高度化に向け、自律分散的にクラスタを自己組織化する方式を改良し、クラスタの多段化を可能にするとともに、障害時に自動的な迂回路発見によってネットワークを再構築する方式を設計し、シミュレーション実験で信頼性も含めて検証した。成果は学術誌論文5編、国際会議論文2編などで公表した。(2)アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパにまたがる世界規模の実験ネットワーク環境を実際に構築し、実証実験に向けた予備実験と評価を行い、成果を国内シンポジウム2編などで発表した。(3)ネットワークも含む分散システム一般について、設計方式および検証方式の抽象化を段階的詳細化手法に基づいて行い、成果を学術誌論文2編、国際会議論文3編などで発表した。(4)理論やシミュレーションの成果を実用展開するプラットフォームを仮想マシンの移送複製技術によって構築する方式について、詳細な方式設計を進めた。システム構築と実験評価に関わる謝金が当初の予定を上回ったが、高い成果を挙げることができた。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (9件) 備考 (1件)
IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering 5
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International Journal of Computational Science 4
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IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering 4
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Lecture Notes in Artificial Intelligence, No.5044, Springer 5044
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http://www.ny57.org/ofc/publist.html