公募研究
本研究では、公共空間における歩行者監視および道路空間における安全運転支援をアプリケーションとして、実価値のあるセンサーネットワークを開発することを目的としている。歩行者監視のための画像センサーネットワークの開発では、人物監視においては、挙動不審人物を画像センサーネットワークに渡って自動追跡するための自律分散型の画像センサーネットワークを開発することを目的としている。今年度は、視野がオーバーラップするカメラ間において、簡易的なキャリブレーションを行うことで、歩行者位置のマッチングを行う技術を開発した。また、視野がオーバーラップしないカメラ間においても、かめらのパンニングを行うことで視野を拡大し、隣接するカメラとの間で歩行者同定を行うアルゴリズムを開発した。人間工学を考慮した安全運転支援システムの開発では、トンネル内臨界交通流におけるブレーキングによる衝撃波中の事故を防止するための画像センシングアルゴリズムと情報提供方法を人間工学に基づいて、構築することを目的としている。一昨年度までの継続テーマにおいて開発した画像センサーを用い実際の交通画像を処理して結果について、交通状態と欠報・誤報の関係をドライビングシミュレータに忠実に反映し、欠報と誤報の影響を検証した。誤報に関しては、データ不足から、誤報率とシステム信頼度低下の関係に有意な結果が未だ得られていない。欠報に関しては、その影響がトンネル入口と内部とで異なるという結果が得られ、トンネル内部に比べて入口で事故が多いこととの整合性が確認された。
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International Journal of Intelligent Transportation Systems Research Vol.8, No.1
ページ: 10-25