| 研究概要 |
情報爆発時代のソフトウェアは,質・量とも爆発的に大きくなる情報を有効に活用するため,計算・通信・記憶資源の多様性に柔軟かつロバストに適応する自動チューニング機能を備えなければならない.本研究では自動チューニングの数理の普遍的構造を明らかにし,ロバストな自動チューニング機構の数理的基盤を構築することを目的とする.今年度も本課題は,東京大学竹村彰通教授,東京大学室田一雄教授,神戸大学山本有作教授,株式会社日立製作所直野健主任研究員,電気通信大学今村俊幸准教授,東京大学片桐孝洋特任准教授を連携研究者に迎え,以下のような成果を得た.
・ オンライン自動チューニングの計算オーバーヘッドを低減する「無限希釈」を提案した.
・ 敵対的モデル,並列実験を提案,研究を推進した.
・ 自動チューニングのための統計・最適化,固有値ソルバ・線形ソルバの自動チューニング研究.
・ 深谷・山本・張がEast Asia SIAM Student Paper Competitionで2位を獲得した.
・ 直野・山本・猪貝が平成21年度関東地方発明表彰「発明奨励賞」を受賞した.
・ 富山(須田研)がGPUチャレンジ2009年規定課題部門優勝,今村研が自由課題で第2位獲得.
・ 国際ワークショップiWAPTを2009年10月1日～2日に開催.国際的な研究連携を推進した.
・ 国内外の研究者と連携し,自動チューニングの英語の書籍をSpringerより出版予定.
・ 2009年10月22日,自動チューニングをテーマとして採択された他の科研費とともにシンポジウムを共同開催し,国内の研究連携を推進した.
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