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2010 年度 実績報告書

シミュレーションベースモデリングのための高性能最適化システム基盤の構築

公募研究

研究領域情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究
研究課題/領域番号 21013018
研究機関東京工業大学

研究代表者

小野 功  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (00304551)

キーワードシミュレーションベースモデリング / SBM / グリッド向け遺伝的アルゴリズム / グリッド / 社会シミュレーション / エージェントベースモデリング / SOMAS / 逆シミュレーション
研究概要

本年度の主な研究成果は,以下の2点にまとめられる.
1)昨年度までに構築したグリッド向けGAフレームワーク/実行環境(Grid-Oriented GA Platform ; GOGAP)を構成する4つのモジュールのうち,グリッド固有のプログラミングの煩雑さを隠蔽して並列プログラミングを容易にするためのJSGF (Java-based Simple Grid Framework)の問題点を克服したJSGF2を提案した.JSGF2では,JSGFの実装効率の問題点を克服するため,Javaプログラマになじみの深いスレッド,オブジェクト,メソッドコールの概念を分散環境に拡張したリモートスレッド,リモートオブジェクト,リモートメソッドコールを用いて並列システムをモデル化するプログラミングモデルを採用している.また,GAにおいて頻繁に用いられるマスタ・ワーカモデルもサポートしている.また,実行効率の問題点を克服するため,リモートメソッドコールはすべて非同期に行われるようになっている.
2)昨年度までにGOGAP上に構築した社会シミュレーション用フレームワークSOMASの拡張を行った.従来のSOMASでサポートされていた順シミュレーション手法,逆シミュレーション手法,モデル選択手法に加えて,本年度は,パターン指向逆シミュレーション(Patten-oriented Inverse Simulation ; PIS)を提案し,SOMASで利用できるように実装した.PISは,生態学におけるパターン指向モデリング(Pattern-Oriented Modeling ; POM)の考え方を,エージェントシミュレーションにおける逆シミュレーションに導入したものである.SOMAS上に実装されたPISを,歴史シミュレーションに適用することにより,その有用性の検証を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] グリッド向けGAフレームワーク/実行環境におけるプログラミングモデルの改良2011

    • 著者名/発表者名
      小野功
    • 雑誌名

      第23回自律分散システム・シンポジウム資料

      ページ: 291-296

  • [雑誌論文] Pattern-oriented Inverse Simulation for Agent-based Modeling : An Analysis of Family Strategies2010

    • 著者名/発表者名
      Yang, C., Kurahashi, S., Ono, I., Terano, T.
    • 雑誌名

      Proc.Genetic and Evolutionary Computation Conference 2010 (GECCO2010)

      ページ: 1801-1808

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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