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2009 年度 実績報告書

「間(ま)」の共有と共創的コミュニケーション

公募研究

研究領域情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究
研究課題/領域番号 21013019
研究機関東京工業大学

研究代表者

三宅 美博  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (20219752)

研究分担者 山本 知仁  金沢工業大学, 情報学部, 講師 (60387347)
キーワード「間(ま)」 / 共創 / コミュニケーション / 合意形成 / タイミング / ヒューマンロボットインタラクション / 情報統合
研究概要

情報爆発の背景には、記号化された言語的情報に偏ったコミュニケーション支援技術の拡大がある。この問題を克服するためには、言語的情報と同時に、情報を統合するためのコンテクスト情報の共有促進が不可欠である。そしてコンテクストを生む「間」が人々の間で共有される必要がある。そこで本研究では、人間の対話コミュニケーションを対象として「間」の共有機構をモデル化し、それに基づいて共創的な情報統合を支援できるヒューマンロボットインタラクション(HRI)の構築をめざした。
具体的には、情報統合の対話、特に、対話を介する合意形成プロセスに注目し、言語に関わるセマンティクスと「間」に関わるダイナミクスの時間発展の同時計測を行い、インターパーソナルな「間」の共有過程と情報の統合過程の関係について解析しモデル化すること、それをHRIの対話に実装し「間」の共有を介して情報統合を支援できる共創的なHRIシステム技術を確立することをめざした。
平成21年度は2年計画の初年度であることを考慮して、合意形成の対話コミュニケーションにおける言語に関わるセマンティクスと「間」に関わるダイナミクスの時間発展の同時計測を行った。前者の言語的情報は会話分析を用いて意味の生成のプロセスとして評価し、後者は会話の発話長や交替潜時(ポーズ長)、さらに身振りの相関解析によって発話と身振りのタイミング制御のダイナミクスとしてモデル化した。さらに、その情報統合支援への有効性をヒューマンロボットインタラクションにおいて評価したところ、高齢者の対話の支援に顕著な有効性が確認された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者のコミュニケーションを支援する技術2010

    • 著者名/発表者名
      三宅美博
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌

      巻: 28-9 ページ: 28-29

  • [雑誌論文] コミュニケーションロボットとの対話を用いた発話と身振りのタイミング機構の分析2009

    • 著者名/発表者名
      高杉將司, 山本知仁, 武藤ゆみ子, 阿部浩幸, 三宅美博
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集

      巻: 45 ページ: 215-223

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 対話コミュニケーションにおける2種類の発話タイミング構造2009

    • 著者名/発表者名
      山本知仁, 阿部浩幸, 武藤ゆみ子, 三宅美博
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集

      巻: 45 ページ: 522-529

    • 査読あり
  • [学会発表] Human-robot interaction and subjective time : As an example of co-creation system2009

    • 著者名/発表者名
      Miyake, Y.
    • 学会等名
      Event Series of the Center for Advanced Studies and Research in Information and Communication Technologies & Society at the University of Salzburg (ICT&S Center)
    • 発表場所
      Salzburg, Austria
    • 年月日
      2009-11-25
  • [図書] エージェントベース社会システム科学宣言(第5章を分担)2009

    • 著者名/発表者名
      三宅美博, ほか9名・共著
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2012-07-19  

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