研究概要 |
センサデータベースは,センサ環境におけるデータベースのことを指しており,センサ機器利用の拡大に伴い,その基盤・応用技術の開発が急務となっている.本研究課題においては,研究代表者・分担者がこれまで研究を進めてきた時空間データベース技術を基盤とした先進的センサデータベースの実現技術について研究を行っている.今年は以下のサブテーマに分けて研究を実施した. (1)センサ環境における能動的な位置情報の取得と利用に関する研究:モバイルセンサ環境においては,移動するセンサの位置が曖昧な場合がある.曖昧な位置情報のもとで有効に働く空間データベースの問合せ手法およびセンシング手法を開発する. (2)移動ロボット技術を基盤としたセンサデータベースの管理・問合せ技術に関する研究:移動ロボットの位置推定や行動決定のモデルと時空間データベースの問合せ処理技術の統合を図ったモデルを構築する. (3)移動センサ環境からの複合イベント検出とその利用に関する研究:センサ環境において検出される情報には時間・空間情報が伴う.そのようなイベントの検出結果を,ルール等を用いて洗練し,複合的でより高次のイベントの検出などを図る. 今年度は最終年度ということもあり,これまで提案した手法のさらなる洗練や,実験に基づく評価などを行った.
|