インターネット上にあふれる情報を収集し処理・公開していくシステムとしてセンサネットワークがあるが、これを安全で安心して利用できるようにするためには、大量の情報源からの情報の流れを取り扱うための技術、情報源の信頼性の確保、情報源の攻撃からの保護を実現する基盤技術の開発と運用技術の確立が重要となってくる。特にスケーラビリティの観点からこうしたシステムは従来のサーバ・クライアント型の情報流津の仕組みではなく、End-to-End型の情報流通基盤における安全・安心ITシステム基盤が必要となってくる。 本研究では、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアなネットワークを構築・運用する技術の開発を行う。ここでは、センサノードが出力する情報を活用し、エラーデータや攻撃データを排除し自律的に管理する基盤として、これらの計算処理を行うユニットを動的に割り当てる仕組みを中核に、多数のセンサが接続されたインターネット基盤において安定したセキュアなネットワークを構築・運用する技術の開発を行った。 本研究を通して、センサネットワークにかかわるさまざまな処理をCBN上のどのノード上を行うかという課題が認識された。今後データの検証処理のための計算処理を柔軟に行うために、情報収集の過程にあわせて動的に実行ノードを選択し割り当てる機能が必要となってき、次年度実施の計画に反映させる予定である。
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